iPhoneとイヤホンのこだわり
7月19日のブログにイヤホンの話題を書いたのですが、iPhoneを買ってから以前に増して音楽を良く聴くようになりました。そのときにはAppleのイン・イヤー・ヘッドホンを買ったと書いたのですが、その後すぐにUltimateEarsのSuper.fi 4 viを買いました。これが実に良い音で、すっかりUltimateEarsのファンになってしまいました。
いつもの悪い癖なのですが、気に入るととことんはまり込んでみたい性格なので、どうせコンシューマー向けで一番高い、Triple.fi 10 viをいつかは買うだろうと考え、それなら最初からそれを買っておこうと思ったのですが、さすがに普通に買うと高いので悩みました。すると、たまたまAppleStore銀座店で安く売っているという情報を見つけ、すぐに買いに行き、無事に非常に安く手に入れることができました。
聴いてみるとビックリするほどすばらしい音で、特にイヤホンでクラシックが満足に聴けるということにビックリし、iPhoneに大量に手持ちのクラシックCDを入れました。Triple.fi 10 vi、まあ、viはマイク付きということで、一般的にはTriple.fi 10 proと呼ばれていますが、このイヤホンで気に入ったのは、帯域がとても広いということはもちろん、それ以上に音場が広いというか、イヤホンなのに頭の真ん中で鳴っているように聞こえないというのが気に入りました。おそらく、耳から結構飛び出るデザインのおかげだと思うのですが、聴いていてとても自然な感じなのです。しかも、ケーブル着脱可能というのも惚れました。
となると、このシリーズの他の機種の音色も聴いてみたいという、結局いつもの悪い癖が出てしまい、Super.fi 5 proとSuper.fi 3 studioを手に入れたくなってしまったのでした。ところが、すでに日本国内の代理店が替わり、そもそもUSでもUltimateEarsが買収された関係か、生産中止になってしまっているらしく、なかなか売ってません。ヤフオクで何度かチャレンジしたのですが、意外と高くなることが多く、しかも3 studioはほとんどヤフオクにも登場しません。
こうなると、やっぱりUSからGETするしかないだろうと、Gooppingのショッピングモールで注文してみたのですが、在庫切れだったりして、久々にebayで(昔、クラシックカメラ関連で結構使いました)落札するか、と思ったら、「せかいもん」という代行サービスを見つけ、使ってみました。まずは安い3 studioを「せかいもん」経由でebayで落札してみました。その後、5 proはebay直接でないと落札できない商品で安いものを見つけたので、直接落札しました。
「せかいもん」はやっぱり一度LAの配送センターを経由するので少々時間がかかるのと、送料も合計すると少し高くなります。また、出品者と直接やりとりしないのは楽なのですが、不安もあり、結局普通にebayで直接出品者とやりとりした方が楽ですね。5 proは送料が安いUSPS First Class Mail Internationalを指定しましたが、トータルではこちらの方が少ない日数で到着しました。まあ、場合によるのでしょうけど。
ということで、前置きが長くなりましたが、3つ揃いました!
左から、3 studio、5 pro、10 proです。BA(バランスド・アーマチュア)の数がそれぞれ、1個、2個、3個と異なっています。10 proは3つですが、高音用が1個、中低音用が2個で、スリーウェイではありません。ケースも同じ形状ですが、10 proだけ少し高級感があります。
形状は似ていますが、基本的に3 studioと5 proは同一形状で、5 proは増えたBAの分出っ張っている感じです。10 proは全体的に太くなっています。
こちらから見た方がわかりやすいかも知れません。装着感はほとんど違いません。ケーブルが着脱可能なので写真を撮るのが楽です!
ケーブルのiPhoneに指す側の形状が異なりますが、以前はL字型、最近はストレートになっています。ケーブルの被膜の材質も最新のものだけ異なり、以前のはビニール、最近のはシリコンって感じです。個人製やサードパーティ製のグレードアップ用のケーブルも結構出回っています。
さて、肝心の音ですが、あくまでも私の主観ですが紹介しておきましょう。
・3 studio
バランスが良く聴いていて楽な音。ハイもローも他の2つに比べ出ていないが、ボーカルは聞きやすく、そもそもこれだけを聴いていれば、十分満足できる気がする。とは言え、比較してしまうと、クラシックは物足りない気がするし、ベースの迫力もないし、透き通るような高音も足りない。でも、とにかく聴いていて自然で楽。
・5 pro
他と比べるとドンシャリ!ハイもローも10 proより帯域は狭いと感じるが、その手前でかなり盛り上がった特性だと感じる。能率も高いのか、同じボリュームだと音量がある気がする。派手。女性ボーカルは少しかさついた感じもするが、R&Bとかだと良い感じ。クラシックもローのピークにぶつかるとちょっともやもやするけど、迫力もあるしハイも出ているので楽しめる。
・10 pro
ワイドレンジで、フラット。やっぱり3つで比較するとこれが一番何を聴いても良い感じ。イヤホンというより大型のヘッドフォン並の音がする気がする。
ということで、3 studioと10 proは帯域の違いはあるもののフラットで自然な感じ。5 proは他の2つに比べるとドンシャリで派手。まあ、それぞれ楽しめる感じで、収集癖のある私としてはとても満足なのでした!
実はUltimateEarsの、ケーブル着脱可能タイプはもう1つあり、Super.fi 5 EBというのがあります。EBはExtended Bassで、5 proがBAが2個に対し、5 EBはBA+ダイナミック型という珍しいタイプです。ちょっと形状が大きくなるのと、5 pro以上にローがパワフルらしいので、私の好みではないかも知れませんが、やっぱり揃えてみたい気もしますねぇ。これまたおそらく生産中止だと思います。うーん・・・。
道具の話題だけでなく、音楽の話題も少しはすると、これらのイヤホンはクラシックもかなり楽しめ、特に金管楽器が意外と良いのです。私は高校時代、室内学部で下手くそながらバイオリンをやってましたので、バロックなどでも好きな曲が多いのですが、このイヤホンだとオーケストラも結構楽しめます。個人的にはオーケストラは派手なのが好きで、「惑星」「展覧会の絵」「春の祭典」なんかが楽しめます。クラシックも指揮者や楽団によって同じ曲でもかなり雰囲気が変わるのがまた楽しいのですが、私は走り気味の派手なタイプが好みです。昔はLPが高かったものですが、今は少し録音が古いCDならとても安いので、気軽に買うことができますね!
クラシックは聴きながら仕事(プログラミング)するのにも最適で、イヤホンなら気兼ねなく迫力も楽しめるのでお勧めです!