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プログラミングでメシが食えるか!?

オルタナブロガーの連携により誕生したコンパクトパケットキャプチャ「Ethcapture」リリース!

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本日正式にコンパクトパケットキャプチャ「Ethcapture」のリリースを行いました。

http://www.ncad.co.jp/contents/news/press/20090807.html

オルタナブロガー山口さんのアイディアを製品化したものです。

パケットキャプチャというと、Wireshark、Ethereal、tcpdump、snoopなどのソフトウエアを思い浮かべますが、Ethcaptureはアプライアンスです。それらのソフトウェアとの違いは、
・インストールが不要で、ネットワークケーブルをつないで電源を入れるだけ
・余計なパケットをネットワークに出さない
・単機能なので、他に変なことができない
・ネットワークに挿入し、2つのNIC間で転送したものをキャプチャするため、取りこぼしがない
・コンパクトで持ち運びが楽
・ネットワークに詳しくない人でも設置可能
・ミラーポートの設定などが不要
・移動中に盗難などに遭っても、管理者としてログインできなければキャプチャデータを取り出せない
というところでしょう。

私自身、どのノートPCにもパケットキャプチャソフトを入れていますが、実際に目的のパケットをキャプチャするのは意外と環境を準備するのが大変です。いまどきスイッチングしないHUBはまず使われていませんし、お客様環境に持ち込みPCを接続するのは情報セキュリティ面から非常に困難です。

その点、Ethcaptureはコンパクトで持ち歩きも苦になりませんし、挿入するだけですぐにキャプチャできます。お客様に設置していただくことも簡単ですし、消費電力も少ないので問題が再現するまで放置しておいてもいろいろな面で安心です。非常に簡単で便利なのです。

ネットワークを使うシステムの調査では、まず最初にパケットの様子を見たい場合が多いものです。ところがPCの持ち出し持ち込みが難しい今の業界では、実環境でキャプチャすることが技術的なこと以外の理由で難しいのです。そのニーズを山口さんが示してくれたおかげでEthcaptureが生まれました。技術的にはネットワークプログラミングにある程度詳しければ自作するのも簡単ですが、アプライアンスの状態にするのは意外と面倒です。値段も相変わらず儲からない安さで、とにかく現場で困っている技術者に便利に使ってもらいたいということでリリースしました。

当社の製品の中では、回線遅延シミュレータ「Ethdelay」と同じような、エンジニア向けの製品です。Ethdelayも安くて儲からないのですが、発売からコンスタントに売れ続けており、エンジニアの方はもちろん、教育用にも適しているという評価をいただいています。Ethcaptureも皆さんのお役に立つことを願っています!

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