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プログラミングでメシが食えるか!?

コンパクトパケットキャプチャ:Ethcapture:新製品のリーク情報!

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まだ正式に公開していないのですが、そろそろ製品も仕上がってきましたので、オルタナ限定で先行公開しちゃいます!

6月のブロガーミーティングで当社のIT製品への取り組みのお話しをしたのですが、その際にSEブロガーの山口さんから、アプライアンスでパケットキャプチャが欲しい!というご希望をいただきました。パケットキャプチャならいくらでもアプライアンスでありますよ、という話になったのですが、山口さんの希望は既存の製品とは少し違うものでした。

たとえば、SaaSでエンドユーザにWEBシステムを提供していたり、あるいは、IP電話システムを提供していて、エンドユーザ環境で、たまに発生する問題や、ある端末でのみ発生する不具合があると調査依頼が来た場合、ネットワーク系のシステムですとまず真っ先にパケットキャプチャを取って解析したくなるものなのですが、ノートパソコンにパケットキャプチャソフトをインストールして持ち込むとなると、今時情報セキュリティ的にPC持ち込み許可がなかなか下りなかったり、持ち込んで監視している間にはなかなか現象が出なかったりするものです。そこで、コンパクトで安価なキャプチャ専用機があれば、客先に送付して、接続してもらい、電源を入れるとキャプチャを開始し、そのまま現象が発生するまで設置したままにしておき、問題が発生したら外して送り返してもらうようなキャプチャがあればとても便利!ということなのです。

確かにPC持ち込みはなかなか許可が下りませんし、持ち込めても多機能なPCを客先ネットワークにつなぐことはまず無理で、キャプチャ専用機なら行けそうです。

ということで、すぐにプロトタイプを作り、山口さんに実践投入していただき、これはいける!ということで、きちんと製品化を進めました。まあ、他の製品が忙しくてなかなか仕上がらなかったのですが、ようやくほぼ製品レベルになってきました。

とりあえずメニューにリンクもまだしていませんが、オルタナ限定で製品紹介ページ(案)を公開してみましょう。
http://www.ncad.co.jp/contents/products/it/Ethcapture/index.html
まだ多少変更もあると思いますが、大体こんな感じで行く予定です。製品名は「Ethcapture(イーサキャプチャ)」の予定です。まだリンク切れもありますし、発注いただいても出荷できませんのでご注意ください。

値段を他の製品と同様に59800円にできなかったのは、きちんと理由がありまして。。キャプチャデータをそれなりのサイズで保存するためには、素のままのArmadilloでは無理で、NANDフラッシュモジュールを装着しなければならなかったのです。ついでにこのモジュールにはRTC(リアルタイムクロック)もついているので、キャプチャデータの時刻もきちんとそれなりに正しくなるのですが、仕入れコストが上がってしまうので、製品価格も高くなってしまいます。まあ、それでもかなり安いと思いますので・・・。

普通のパケットキャプチャと違うのはサイズと値段だけではありません。性能が低いArmadilloを使って普通にキャプチャすると取りこぼしが多発してしまいますが、Ethcaptureは2つのNICで中継しながら保存しますので、取りこぼしはないのです。残念ながらNANDフラッシュへの書き込みが遅いので、スループットは2Mbps程度しか出ませんが、1台の端末に挿入する感じで使うのであればほとんどの業務システムは問題なく使えるでしょう。

需要があれば高性能なハードを使って強力版も作れますが、値段もサイズも大きくなってしまうので、まずはコンパクトで客先に設置しやすいタイプで製品化しました。知り合いの方々に話してみた感じでは、これは結構使いたいかも!という反応が多かったのですが、いかがでしょう?ご意見ご感想、是非コメントなどで教えてください!

山口さんのアイディアのおかげで、便利でユニークな製品が登場しそうです!またまたあまり儲からない製品ですが、エンジニアの障害解析に役立つだけでも価値はあると思ってます。

実はこれまでの製品も、ほとんどが知り合いの方々から、「こんな製品知らない?」「知らなかったら作れない?」とか相談をいただいて生まれたものです。何か面白そうなテーマがありましたら是非お知らせくださいませ!

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