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プログラミングでメシが食えるか!?

回線遅延とTCP/IPスループット

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このところ回線遅延シミュレータEthdelayが人気なのですが、製品紹介ページの情報があまりにも少ないため、まず、お問い合わせをいただくことが多いのです。まもなく少しは情報を追加する予定ですが、それより先にこのブログでポイントを説明してしまいましょう。

Ethdelayの用途としてこのところ人気(?)なのが、回線遅延とTCP/IPスループットに関する検証です。国内外に拠点がある企業では、拠点間をWANやVPNなどで接続していることが多いと思います。回線帯域としてはたとえば100Mbpsとかだったとしても、通信で多用するTCP/IPのやりとりでは実は意外とスループットが低いことが多いのです。

TCP/IPのスループットに影響するのは、実は帯域より遅延なのです。TCP/IPの基本的な流れとしては、データをウインドウサイズ分(標準的には64Kバイト)送信する度に、受け手からACKを受け、それから次のデータを送出します。遅延が大きいとACKがなかなか戻ってこないため、回線が空いていても次のデータを送出できないのです。

そこで、世の中にはTCPアクセラレーターとか呼ばれる製品が存在し、遅延の大きい拠点間はできるだけACK待ちにならないように、複数データを束ねたりするような仕組みで高速化に取り組む企業も多いのです。

そのような背景から、Ethdelayを使って、TCPアクセラレーターを導入する際などに、実際どのくらい効果が出るのかなどを、擬似的に確認したいというご相談が増えています。実際の回線の遅延にあわせてEthdelayの遅延パラメータをセットし、TCPアクセラレーターの効果を手軽に検証する感じになります。

このような目的になると、現在販売している59,800円のEthdelayではそもそも10Mbps程度の帯域しか出ない点や、往復遅延も実測で15msecくらいが最短になるため、もう少し高性能なものが欲しいというご要望が増えています。そこで先日紹介した高性能版が欲しい、ということになる感じです。機能的にはすでに使える状態ですので、今月末リリースを目指して仕上げをがんばっているところです。

先日計算・測定した資料も公開しますので、ご覧ください。ethdelaytcp.pdfをダウンロード

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