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プログラミングでメシが食えるか!?

お客さんはなぜ製品の問い合わせをしてくれたか

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今日は週初めですが、会社で会議ではなく、DHCPサーバ製品のProDHCPの入れ替えと立ち会いのため、客先にて作業しました。すでに先週から一部のセグメントで実運用を開始していて、少しだけ新機能で問題を見つけたので、入れ替えと、今日から全セグメントで実運用開始ということで、立ち会って様子を観察しました。

ProDHCPとしてはリース可能アドレス数も現状6万件程度と少なく、問題なく稼働していましたが、作った本人としては毎度のことながら、よく動いているものだと自分で感心してしまいます。観察しながら、こんなツールがあると便利そうだというようなものを作ってみたり、すでにお客さんもProDHCPの運用に慣れてきていますので、平和に全拠点展開が進みました。

せっかくなので、直接会社にProDHCPの問い合わせをしてくださったお客さんに、「どうやってProDHCPを見つけたのか」「問い合わせをする決め手となったのはどんなことか」を伺ってみました。

知ったきっかけは、担当の方の上司がネットで検索してProDHCPの存在を知らせてくれたそうです。その後、会社のホームページを見てくださり、
・ProDHCPの紹介ページは寂しい状態だったが・・・
・コンピューター関連のいろいろな団体に所属しているので信頼できそう
 (WIDEプロジェクト・LBIの副会長)
・著書もたくさん出しているので、技術力も高そう
・ブログも書いていて、しっかりやっていそう
ということで、問い合わせをしてみようという気持ちになったそうです。

打ち合わせの後、某大手ISPでの長期稼働や、ソリトンシステムズの製品にOEM供給していることなどから、実績面でも大丈夫そうだということと、フリーソフトや海外製品を単に組み込んでいるのではなく、完全に自作していることなどから、障害解析やカスタマイズなどの面でも安心ということで、採用いただいた感じになります。

会社のホームページのIT関連製品の中で、不正接続検知のIntraGuardianなどに比べるとProDHCPは「とりあえず載せている」という感じの紹介でした。今は少し見直して入れ替えましたが、お世辞にも「是非とも使いたい気になる」ようなページではありませんでした。そんな中お問い合わせをいただくのは、相当困っている場合だけだろうと思っていましたが、直接お客さんから採用までの経緯を伺うと、やっぱり信頼できるかどうかがポイントというのがわかりました。

「こんな製品あります」「こんな技術あります」とただ書いていても、書くだけなら誰でもできるわけで、信じてよいかどうかはわからないものです。信じられそうと思っていただくためには、少しでも具体的な情報提供や、公的な活動・第三者による評判などが重要になります。

どれだけ高い技術力を持っていても、それを知ってもらえなくては仕事になりません。知ってもらっても信頼してもらえなければ問い合わせをもらえません。

・情報をきちんと発信すること
・信頼してもらえるような背景作り

この2つがあってはじめて高い技術力が仕事になり、世のため人のためになるのです。

今後も製品・サービスともに、しっかりと情報発信を心がけるとともに、他社さんやコミュニティとの連携もますます積極的に行うことの重要性を感じさせてもらった、お客さんからの情報でした。

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