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プログラミングでメシが食えるか!?

事業計画

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2009年度に入って最初の責任者会議を開催し、各事業部に事業計画の発表をしてもらいました。と、やらせたように書いてますが、私はIT事業部の部長も兼ねているので、自分でも発表しました。

課題としてはやはり不景気に関することで、3つある事業(ハード・ソフト・実装)ともにそれなりに影響を受けています。一方、不景気でも上手く行っている分野もあるのです。この違いに気付き、事業計画に盛り込めるかどうかがポイントと考えています。

不景気であるかどうかを除いて考えたとしても、過剰供給時代なので、「何かありませんか?」と口を開けて待っていても仕事はありません。「何かください」と仕事をもらいにいっても、全体量が少ない時期なので、競合との競争になり、勝ったとしても苦しい仕事になることがほとんどでしょう。従って私の立てた目標は、

・業界内での知名度向上
・やりがいのある仕事
・競争せずに勝つ:ユニークな発想
・スピーディーな行動

です。得意分野で勝負し、競争はそもそもしないようにユニークな発想をしていくことと、その時点でユニークでもすぐに知れ渡ってしまうのでスピーディーにやること、お客様の側から選んでいただけるような状態にするために、知名度を向上させ、やりがいのある仕事をすることによってメンバーも活き活きと仕事をし、それがまた良い評判につながる、という感じです。

もっとも、私は不景気になる以前から「得意分野で勝負すること!」と言い続けていて、著書でもそんな内容ばかりを書いてきましたが、不景気を身にしみている今こそそれを徹底できるチャンスと考えて、メンバーに意識させていきたいと考えています。

事業計画には、1年後のあるべき姿も書いてもらっています。これもただ書けばよいというものではありません。そうなっているとなぜ良いのか?そうなれる裏付けは?という背景も把握した上で書かねばなりません。また、IT事業部ではバランス・スコア・カードの考え方も取り入れてまとめてみました。財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点から目標・評価基準などを明確化することを、各チームリーダーにまとめさせ、またどういう運用にするのかを決めさせました。

計画は立てて終わりではなく、立てたのが始まりです。目標に向かってメンバーが共通認識を持ち、自発的に行動していくことができるための指標のようなものです。事業はだらだらやっていても意味がありません。期ごとに目標を立て、見直して行くことが重要です。

さらに・・・本当に重要だと思っているのが、「明るく前向きに取り組むこと」だと思っています。目標とはできて当たり前というものにはしませんので、基本的には苦しいものなのです。さらに事業目標となるとより現実的な金銭的なノルマも当然設定します。考慮が足りなければ容赦なく指摘されます。「今期もがんばるぞ!」となるはずが、「苦しそうだし、叱られてばかりだし・・・」と暗くなってしまう場合も実は多いのではないでしょうか。リーダーが一番考えなければならないのは、どんなに苦しそうであっても「明るく前向きに取り組む姿勢」を自分自身はもちろん、メンバーにもさせることです。暗く悲観的なリーダーが目標を達成するとは思えません。苦しいからこそ前向きに立ち向かわなければならないのです。

私自身ももちろん、リーダー・メンバーたちとともに、明るく前向きに取り組み、次につながる発展を目指していきたいと思う、年度初めでした。

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