プレゼンのポイント
今日は午前中、人材採用関連の会社さんと打ち合わせを行いました。担当の方とは昨年初めてお会いし、打ち合わせのお礼を封書でいただいたのは、長い社会人人生で初めてでした。今日は2回目の打ち合わせでした。
我々が望む人材に関して前回お話ししたので、どういう求人方法が良いかの提案をしっかりまとめて来てくださいました。上司の方と二人で来社いただきました。
提案は資料を見ながら、1時間ほどかけてお聞きしました。我々の望む人材と巡り会えるかどうかをもう少し具体的に情報交換させていただくこととしました。
ここまでは普通の打ち合わせだったのですが、ついつい私の余計なお節介がはじまり、プレゼンで気になった点を恐れ多くも指摘させてもらいました。担当の方がとても一生懸命で、前述のように封書でのお礼までいただいていますし、その方にとって客である私からの感想はきっと役に立つだろうと勝手に考えてのことです。
担当の方はとてもあがり症らしく、本音を言ってしまえば1時間プレゼンを聞いているのは結構辛い感じでした。短気な当社の会長であればおそらく3分で「要点だけ聞きたい」と止められたと思います。
プレゼンの大事なポイントに、相手が聞きたいと思わせるという点があります。私の考えでは3分くらいで話に引き込めないと厳しいと思います。分厚い資料をめくりながらのらりくらりと説明されては、3分くらいで「これは相当時間もかかりそうだな・・・」と思われてしまいます。資料に書いてあることは、打ち合わせが盛り上がれば後で読む気になるものです。資料に書いてあることを説明するよりも、興味を持ってもらえるようなポイントを話すべきでしょう。
もう一つ気になったのが、あがってしまうので、途中で話が途切れて考え込んだりしてしまうことが多かった点です。さらにそのときに「すみません」と何度も謝っていました。自社のサービスのアピールの場ですから、謝ってばかりいてはマイナスの印象を与えてしまいます。自信を持って、多少言い回しがおかしいと自分で気がついても押し切ってしまう方が良いものです。紙面であれば後で何度も間違いが目につきますが、会話であれば意外と細かいミスは忘れます。それよりも全体の印象を大事にする方が良いでしょう。
同行されていた上司の方も途中でフォローを何度かしながらも、できるだけ担当の方が自力でプレゼンできるように気を使っていたのもOJTとして良いことですが、お客の前であまりにも練習の場という感じを与えてしまうと相手によっては嫌がられるでしょう。
担当の方はこのブログを読まれているということでしたので、書くべきか迷ったのですが、前向きでとても熱心な方でしたので、きっとまた次回には成長して提案しに来てくれると勝手に確信して書いてしまいました。自分の力が不十分な時には「一生懸命さ」がとても大きな武器になることも確かなのです。百戦錬磨のバリバリの営業マンと付き合うのは、なんかだまされそうだ、と思うのと逆に、至らない点があっても、一生懸命さがお客の心を動かすものです。上手く行かないことなどを恥じずに、自信を持って一生懸命やれば、必ず相手の心を動かせるものです。とは言いつつも、ご提案いただいたシステムは結構ハイコストなので、使わせていただけるかどうかはこちらの都合もあるのが難しいところですが。。