真空管ギターアンプを買ってみた
お休みモードで音楽ネタです。このところ、エフェクター作りに励んでいたのですが、やっぱりアンプが貧弱だな、と思い、アンプも作ろうかと思ったのですが、部品をコツコツ揃えるのは面倒ですし、キットはあまりないので、完成品を買いました。。
いやー、かなり使い古した中古品を・・・ではなく、新品です。レリック処理というやつです。個人的にはピカピカの方が好きなのですが。妻が「ずいぶん小汚い中古品を買ったのねぇ・・・」と言ってました。Fender USAのBlues Juniorというアンプなのですが、通常品は黒っぽい姿をしてます。ツイード仕上げのものは数年前にも限定で発売され、そのときはピカピカだったのですが、最近限定で登場したのはこのようにレリック仕様でした。ツイードの方がスピーカーユニットが良いもの(というより、好みのもの)がついていたもので。まあ、普通の黒いやつを買って、スピーカーユニットを単品で買って交換した方が安いのですが、ツイードの方が味があり、たまにはレリックも面白いかな、と。。
裏から見ると、Jensenのスピーカーユニットと、真空管が5本見えるのがしびれます。リバーブユニットも底についてますね。もっとも、フルチューブと言うにはややインチキで、整流管を使っていないのと、リバーブ部分に半導体を使ってます。ポイント配線でもないですし。まあ、いいのですけど。
さすがにプリント基板とかはピカピカです。結構な数の部品があるので、ポイント配線だと大変そうです。昔作った、オーディオ用のパワーアンプに比べると、真空管もコンデンサーも小さいので物足りない気もしますが、オーディオ用は歪むほど使わないのに比べ、ギター用はあまり巨大すぎると歪ませにくかったり、真空管の美味しいところを使えないという面もあるので、家庭用としてはこんなものでしょう。
真空管は12AX7が3本と、EL84が2本です。どちらもFenderマークがプリントされてますが、Sovtek製です。いちばん手に入りやすいものですね。12AX7はオーディオ用のプリアンプを作ったときに使いました。EL84は別名、6BQ5とも呼ばれ、初めてオーディオ用の真空管アンプを作ったときに使った6BM5の親戚みたいなものです。どちらもコンパクトな真空管です。
まあ、それはそうと、ネジのレリック処理がすごいですね。本当に錆びてます・・・。
さて、肝心の音ですが、真空管らしくノイズは少々ありますが、音を出していれば気になりません。説明するより、サンプルサウンドをどうぞ。GT-R1内蔵マイクで、録音側でエフェクトはかけてません。
クリーン(moon-ST):m4a,mp3
クランチ(AR300):m4a,mp3
オーバードライブFATオン(AXIS):m4a,mp3
リバーブたっぷり(AR300):m4a,mp3
男と女(moon-ST):m4a,mp3
リバーブはアキュトロニクスの短めのやつですが、相当強力で、「リバーブたっぷり」でもノブの位置は半分くらいです。いかにもスプリングリバーブという感じの音色ですが、少々癖が強いですね。
クリーンは本当に綺麗な音色です。Jensenのスピーカーのおかげもありそうですが、とても澄んだ音で気に入りました。
最高に歪ませてもディストーションまではいきません。マーシャルのMG15CDRとは大違いです。割と暖かめの歪み方です。
まともな(そうでもないかな)ギターアンプは初めて買ったのですが、やっぱり12インチのスピーカーユニットは余裕があって、安心できる音です。出力15Wなのですが、歪ませるとマスターボリュームはほとんど動かせないくらい大きな音(家では)が出ます。重さが15キロぐらいで、これも家庭で持ち歩く限界ですね。
エフェクトループもプリアウトもヘッドフォンもなにもついていないようなシンプルなアンプですが、まあ、録音するときはPOD X3とか使えばいいですし、弾くこと自体を楽しみたいときに使うのが良いですね。
さて、またお金を使ってしまったので、がんばって仕事しなければ!