リーダーはビジョンを示せ
今日はあるチームのリーダーと、今後に向けたミーティングを行いました。業界も社会もどんどん変化していますから、事業も当然変化していかなければ発展どころか維持すら難しいことは誰もが理解していることだと思います。
ミーティングを通じて感じたのが、重い空気です。今期あまり良い状況でなく、来期以降に関してもなかなか言い切れない、と言うことなのですが、リーダーとしてそれでよいのかということを話しました。
リーダーはチームを導く人ですから、「どうしたいのか」「なぜそうするのか」「どうなるのか」、つまりビジョンを示すことが大切です。チームの目標を達成するためにメンバーが自発的に動くことを期待し、そのためにはリーダーとメンバーの間でビジョンの意識合わせができていなければなりません。ビジョンを単に示すだけでは駄目で、それを理解させ、同じ思いを持ってもらわなければなりません。熱い思いを語り続けなければならないのです。ちょっとした反論や意見でふらつくようなビジョンでは誰もついて行きません。
さらに、意識合わせのレベルを超えて、メンバーの心を動かすことがポイントです。単に理解して同じ目標を見ているだけでは足りず、メンバーが自ら目標に向かって動く状態を創り出さねばなりません。心を動かすためにはビジョンに対する熱い思いを語って共感させることが大切です。共感させるためにはタイミングや背景・環境も重要で、追い詰められた状況などで「これをやり遂げなければならない、必ずやり遂げられる!」と熱く語るのと、ランチをのんびり食べながら同じ内容を話すのではインパクトが全く違います。議論が白熱し、頭の中が高揚したタイミングなどを選んで、あるいは意図的に作り出して語らねばなりません。
すくなくともリーダーが暗い、重たい雰囲気ではメンバーが自ら動くはずがありません。明るく前向きに行動し、語らなければ、すばらしいビジョンも絵に描いた餅になってしまいます。モチベーションよりインスピレーションを、という言い方もあるようです。心までビジョンを響かせることがポイントです。