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プログラミングでメシが食えるか!?

2拠点間のデータ同期

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このところ毎日東京ではひどい雷雨ばかりですが、今日は千葉のサードウェアさんを訪問してきました。東京は土砂降りなのに千葉は全く雨が降ってませんでした。

さて、サードウェアさんで相談させていただいたのは、先日あるお客さんから2拠点間のデータ同期の提案を依頼された件で、サードウェアの久保社長がオルタナティブ・ブログでも紹介してますが、DRBDというオープンソースのデータ同期システムで提案できないかという内容です。

ネットワーク越しのデータ同期としては、SAN、NASなどがありますが、SANは性能は高いもののイーサネットではなく専用の回線を必要とし、コストが高いことがデメリットです。NASは低コストで一般家庭でも使われるくらいですが、性能がネックになります。

DRBDはイーサーネットを使ってディスクデバイスを同期させる技術で、SANとNASの良いところを合わせたような仕組みです。Linuxカーネルに実装する形態なので、直接扱えるのはLinuxに限定されてしまいますが、他の技術と組み合わせることによりWindowsなどとも連携ができるということで、久保さんと相談し、いけそうな感触を得られました。

当社ではPerfectHAというサーバ2重化システムを開発販売していますが、これまでデータの2重化に関してはSANやNASを組み合わせたり、バッチ処理でコピーするなど、利用するシステムに応じて自由に組み合わせてというスタンスでしたが、DRBDが幅広く有効ということになるとかなり提案の幅が広がりそうです。

DRBDはオーストリアのLINBIT社の製品で、オープンソースです。日本の窓口をサードウェアさんが行っており、より大規模向けでサポート付きのDRBD+という製品も扱っています。オープンソースとはいえ、サポートがきちんと国内でできるというのは使う側としては重要でしょう。

最近、以前にも増してシステムの可用性が注目されています。一拠点がダウンしても他の拠点でサービスを続けるという要求も高まっています。遠隔データ同期の仕組みはますます需要が高まることでしょう。

システムはますます複雑で多様化しています。ますます一社で、あるいは自社の力のみで全てを解決するのは難しくなってきています。様々な得意分野を持つ会社さんと協力しながらニーズに合う提案ができるように、日頃から情報交換を怠らないようにしなければなりません。

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