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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

自律のための4ヵ条

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知情意についての調べもののついでに『カント入門』を読みました。いやすごいですカント先生。“健全な「思考法」のための3原則” なんてのを見ると、ああ僕はカントの手のひらというか指紋のスジの隙間でもがいていたのか……という感じ。

カントは「定言命法」という絶対ルールの発明者でもあります。

  • 汝の意志の格律がつねに同時に普遍的立法の原理となるように行為せよ(根本方式)
  • 汝の行為の格律が、汝の意志によって、あたかも普遍的自然法則となるかのように行為せよ(自然法則の方式)
  • 汝自身の人格にある人間性、およびあらゆる他者の人格にある人間性を、つねに同時に目的として使用し、けっして単に手段として使用しないように行為せよ(目的の方式)
  • 意志が……自己自身を同時に普遍的に立法的と見なしうるような、そのような格律にのみしたがって行為せよ(自律の方式)

カントの定言命法(必ず従うべき道徳法則) - *ListFreak

4にいたって1とよく似た表現に戻っていますが、よく吟味すると4では「意志の格律」の意味合いが明確に示されています。著者の言葉を借りれば「自問自答を経た第三方式(koji注:最後の項目)は豊かな成長を遂げたうえで、もとの根本方式に戻っていることがわかる」とのこと。

しかしこの文章はかなりとっつきにくいので、解説部分を読んで思い切って分かりやすく言い直してみました。意味を取り違えていないといいのだけれど。

  1. 自分で定めたルールに「必ず」従うこと。
  2. 自分で定めたルールを、ゆるがない自然法則のように見なすこと。
  3. 人間は、その存在自体が目的である。人を単なる手段と見なさないこと。
  4. 「これが自分自身だ」と信じ切れるルールを定め、それにのみ従うこと。

自律のための4ヵ条(カントの定言命法) - *ListFreak

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