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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

在宅勤務導入時には電話の取次ぎ対応が重要

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 ZDnetに「在宅勤務を可能にするためにIT部門が用意すべきもの」というコラムが掲載されていて、そこでは在宅勤務者に提供すべきものとして「インターネット環境」「VPNセキュリティ」「ヘルプデスク」の3種の神器以外に必要なツールがさらに3つ定義されている。

 それは「ユニファイドコミュニケーション」「シンクライアント又は仮想デスクトップ」「HDMIテレビ」だそうだ。
 ここで「ユニファイドコミュニケーション」が一番目に挙げられているのを見て、先日参加したCitrix iForum 2012の中のパネルディスカッションで聞いたAIU保険会社での在宅勤務の導入事例の話を思い出した。
 AIU保険会社では、2011年12月から就業規則に在宅勤務規定を追加し所属長が承認した人は在宅勤務できるようになったそうだが、この在宅勤務導入前後に、在宅勤務者とその上司、そして周りの同僚から取ったアンケートが実に興味深かった。当日は資料の配布がなかったので、数字までは控えていないのだが、導入後の感想で最も在宅勤務に好意的だったのは本人ではなく上司だった。そして最も否定的だったのは同僚で、その一番の理由が「電話取次ぎの負担が大きい」だった。
 言われてみれば確かにそうだ。弊社でも在宅勤務を取り入れているが、在宅勤務者にかかってきた電話をどうすればよいか迷うことは結構多い。弊社の場合はグループウェアのIM(インスタントメッセージ)機能を活用して、在宅勤務者が端末の前にいることが確認できるので、それを使って電話を取り次ぐが、AIU保険の事例では在宅勤務者に内線機能付きの電話を配布するといった対策をされていた。
 大震災の影響もあって、今また何度目かのテレワークブームだが、以前に比べて格段にITが進化・普及してテレワーク環境が構築しやすくなっている。そしてそれはさらに進化している。冒頭のコラムで「HDMIテレビ」が挙げられているのもとても印象的で、先日登場したテレビやモニターにぶっ刺して使う。Androidスティックなんかも活用余地がありそうに思う。
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