大規模ポータル構築製品のマジッククワドラント
Intranet.blogに米ガートナーグループによるポータル製品の最新(2008年)のマジッククワドラントが紹介されていた。
米ガートナーグループは数年前にポータル関連製品をいくつかに分割して、そのうち大規模企業で複数のシステムをUIから統合する製品群を“horizontal portal
products”として括っている。
このマジッククワドラントをみるとIBMが勝ち組、一応MSのMOSSが対抗馬、ORACLEは
BEAを買収したけどいまのところ効果はあまり出ずという感じになっている。実はこの分野では過去は専業のPlumtreeが豊富な事例と実績でリードしていた。しかしPlumtreeは結局BEAに買収されその後BEAがまたORACLEに買収されて今に至っている。
私もずっと企業情報ポータルを専門としてこれらの製品を追っかけてきたが、この合併の繰り返しの間にPlumtreeの持っていた優位性は失われて、結局地道にバージョンアップを続けたIBMのWebSpherePortalServerが逆転したというのには同感だ。
バージョンアップのたびにコンセプトが揺れ動くMicrosoftのMOSS(Sharepoint)については、次のバージョンアップでどこへ向かうかを今一度見極める必要があると思うが大規模ポータル構築製品はほぼ決着がついたと見てよいだろう。但しガートナーが今回からCovisintとRedHat JBOSSを追加しているように今後OSS系のものが伸びる可能性はある。
勝負のついた大規模ポータル基盤とは逆に、Webベースのコラボレーションツール(Web型グループウェアであるとかポータル型グループウェアとも呼ばれる)のほうはこのところまた競争が激しくなってきているので注意が必要だ。
こちらでは
- Notes/Domino
- Exchange
- ガルーン
- INSUITE Enterprise
- desknet's
- イントラマート
- OpenText
あたりのプレイヤーがしのぎを削る状態になりつつある。最近私のところにもNotes/Dominoマイグレーションの話が数多くくるようになった。
そういえばこれまでNotes贔屓だったガートナーの日本のアナリストさんも先日「最新のNotes/Dimonoはアーキテクチャーが大幅に変更されたので、バージョンアップするリスクやコストが他製品への移行とあまり変わらなくなった」と評していた。
ポータル型グループウェアやNotesマイグレーションについてはまたいつか書いてみようかなぁ (※1)なんて思う日々である。
※1 でも下手なこと書くとNotes厨が怖いなぁw