ブログを書くことは見えない階段を上ること
以前聞いたリコーの遠藤さんの講演の中に「見えない階段を上る」という言葉があった。
人や組織が成長していくのは階段を昇っていくようなものだ、という例えがあるが、遠藤さんによるとこの階段には他人から見える部分と見えない部分があるという。
人の変化というのは他人から見るとある日突然に起きてジャンプしたように見える、これが他人からも見える階段で大きな段差のあるもの。しかし実は皆がいきなりジャンプするわけではなく、その背後には日々の小さい努力の積み重ねがあるわけで、この他人からは見えない小さい階段を日々コツコツと上っていくことが大切で、その積み重ねが大きな階段になる。
そしてこの小さい階段は他人には見えなくても、本人にはしっかり見えている、あるいは見えるようにしなさい、それが重要と言うのが遠藤さんの論だ。
これって以前に紹介した小さな改善を積み上げて改革を成し遂げるのと同じような話なのだが、私自身もブログを書き続けてきてこの他人には「見えない階段を」上っていることを実感することが増えてきた。
実は今日でこのブログもちょうど2年になる。思えば2年間いろいろな記事を書いてきた。毎日の更新ではないが、それでも3日と空けず更新を続けたおかげで投稿したエントリーも溜まって、もうじき400回になる。
2年間ブログを書いているとちょっとずつ自分が前進していることが自覚できる。細かく分けるとそれは情報収集力、文章力、構成力、着眼点というようなスキルになるのだろう。その一つ一つはとても小さいことなのだけど確かに階段を上がっていて、そしてそれがある日突然、業務上でのすばらしいアイデアのひらめきにつながったり、ブログが縁で出会った人とビジネスが展開できたり、講演の依頼がきたりという他人からも見える階段に結びつく。
この2年間の経験と実績を糧に、また次の1年、ブログを続けていこうと思う。