はてブのタグとニコニコ動画のタグの違い
先日、タギングやフォークソノミーに期待するという話を書いたところ、はてブでこんなコメントを頂いた。
「図書館でソーシャルタギングを導入するなら,多分SBMよりニコニコらの方が手本になる」
なるほど。
で、これを読んでちょっと考えた。ソーシャルブックマーク得使われるタグと画像共有系のシステムで使われるタグはどう違うのだろう?
いや実は私も最近ニコニコ動画のタグを使っていろいろな動画を渡り歩く便利さをかなり実感している。一つの面白い作品を見つけた後に類似・関連する他の作品を使うのにタグはとても便利だ。特にニコニコ動画にはタグの整理を精力的にやっているユーザがいるようで、同じ作者の他の作品や似たシリーズの作品が同じタグでまとめてあることが多くとても便利だ。
もっともニコニコ動画の場合は、全員が自由にタグを変えられるので折角のすばらしいタグが後から他の人によって削除されてしまうと言う欠点もあるので、実際にはこれを公開マイリストというタグに似た別の仕組みで上手に補完している。
これに対してはてブのタグは、確かにそれを使って自分の過去のブックマークを探すときには便利だが、タグを使って別のニュースやブログエントリーを探すという行為には向かない(少なくとも私はこういう使い方をあまりしたことがない)
おなじタギングという仕組みなのに、違うのだ。
つけられたタグを見ていても何となく、はてブをはじめとするソーシャルブックマークを使うときのタグは自分自身の為につけるのに対し、ニコニコ動画をはじめとする画像共有系のシステムの場合はタグも他人の為につけているような節が見えるのだ。このあたりは、はてブはブックマーク単位(エントリー+個人)でタグを付与するのに対しニコニコ動画は作品単位にタグを付与するのが関係しそうだ。
はてブではタグの候補をシステムが文章から自動抽出して提案するのに対してニコニコ動画では全てユーザの手打ちなのも影響がありそうだ。
なんとなくこのいくつかの違いが冒頭の「ニコニコらの方が手本になる」に繋がるような気がするのだが・・・ちょっと今日は時間切れ。またいつかきちんと考えてみたい。