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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

部下が全部やってくれるから・・・

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 大統領がメールはいちいち読むのが面倒と言ったというこの記事を読んでふと思い出したのは、IT投資の決裁権を持つある部長さんのこのお言葉。

「エンタープライズサーチ?なんじゃそりゃ?会社の中の文書を探し出してくれる仕組みだと。そんなのいらんいらん。だって俺が欲しい情報や文書は、部下に『持って来い』って言えば直ぐに揃うから。そんなものに金はかけんでええ!」

 ちがいない。たぶんこの部長さん自身は困っていない。 自分が困ってないから気がつかないのである。
 このような発言に出くわしたときの対処法は、おずおずと部下の方の残業時間を聞くことになる。その反応によって、部下が自分の依頼の為にどれくらい時間を費やしているかを想像できる人か想像できない人かの判別ができる。

 部下がいつでもどこからでも情報を探し出してくれるようなこういう部長にはエンタープライズサーチは必要がない。
 たぶんこういう人は、社内の通達や連絡を一切読まなくても世話役が「部長!○○の書類は今日が期限ですよ」とか「今日出た通達に書いてあった△△は重要なんで印刷しておきました。後で目を通しておいてください」なんてフォローしてくれるから企業情報ポータルなんてのも不必要。
 業績がちょっと落ちてるなと感じたら部下を呼びつけて「最近業績が落ちた地域と商品を洗い出して原因と対策を出せ」とだけ言えば良いのだからBIツールなんてぜんぜん要らない。
 そして6時を過ぎると気に入った部下を引き連れてノミュニケーションだと言いながら、カビの生えた同じ成功体験を毎回繰り返し唱えるのだから、社内ブログもご無用だ。

さすがに元ネタとなったニュースの某国の大統領はこんな人ではないと思うが、我が国にはまだまだこういう人はいる。こんな人の部下には心から同情する。

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