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社内ブログについて(その2)

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 昨日ブログの件を書いたがその続きである。個人的に社内の情報共有にブログが、現時点で適さないと思う理由を以下にいくつか挙げてみたい。
 ブログは確かに手軽な情報発信ツールそして備忘録としては非常に有効なツールなのであるが、「人の日記や備忘録をわざわざ読みに来るか?」という問題がある。社長や役員、あるいは社内でも注目を集めるトップセールスマンのブログであれば皆が読みたいと思うであろうが、それ以外の社員のものを忙しい業務時間中にわざわざ読みたいと思う人はどれくらいいるのであろうか?
 次にブログはその構造的に知識のタクソノミ部分が弱い。すなわちどこにどういった情報が記載されているかを体系的に整理する機能が現時点のブログツールには不足している。現在のブログツールが持つ各執筆者毎の「カテゴリ」だけでは不充分である。複数のブログにわたり横断的に複数次元化や階層化したカテゴライズ機能の実装を期待したい。また、現代の企業内の情報や知識の主体はOffice系ツールで作成された文書であることが多いが、ブログツールは「テキスト」共有には強いが「文書」共有にはまだ弱い。最後に、企業内で使うには、まだまだ他のシステムとの連携部分が未成熟で、特に基幹系システムとの連携問題には未着手な状態である。
 ずいぶんと社内ブログに対して悲観的なことを書いたが、逆にいうと上記の問題を解決さえすれば、これまで企業内で生き残ってきた他のツール以上に社内でのその立場を強固なものにできる可能性をもったツールであるとも思っている。実際に先日のアンケートでも『社内ブログがあれば、書き込みをする』という質問への肯定的回答者が50%を超えていることからわかるように、一般人に対して情報を発信させたくなるという従来にない魅力を持っていることは非常に期待できる。多くの企業での情報共有における最も難しい悩みのひとつに「情報が出てこない」や「情報を出し惜しみする」があげられる。ブログの魔力でこの悩みを解決できるのであれば、例え書かれた記事が本人以外にはあまり読まれない状態でも、そこまでで一定の導入効果があったと評価かもしれない。
 さて、実はああいう記事を書いた後のつい先日、別件でドリコムの安藤取締役と話をする機会があった。半年振りの会話であったが上場を前に相変わらず忙しいらしい。ドリコムブログオフィスの販売状況を聞いたところ、最近は導入数がついに100社を超えたということだ。ついでにその中で企業でのブログとしての活用事例として何か面白いものがないかを聞いたところ化粧品メーカーの代理店ブログの事例を紹介してもらった。
 このとき紹介してもらった事例は、非常に面白かったのでその後ネット上でじっくりとこのブログを見ている。この話題についは次回以降にじっくりと書いてみたいと思う。

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