セールスフォースと三井物産から5億円調達するなど勢いに乗るウフルが黒字転化:1分で読める注目の非上場企業の決算まとめ
セールスフォースと三井物産から5億円調達、「テクノロジー Fast50」も2年連続受賞と勢いに乗る、セールスフォース導入支援等の事業を展開する株式会社ウフルの純利益が黒字転化、2015年10月22日の決算速報です。
第10期決算公告 10月19日官報56頁より
当期純利益()内は前年比
651千円(前年は△58,085千円、黒字転化)
利益剰余金()内は前年比
△261,202千円(-)
過去の決算情報
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企業情報
企業概要
2006年にソーシャルリスニングなどのソーシャルメディア事業で創業したウフルはその後、セールスフォース等の導入を支援するクラウド関連事業を展開、資金調達も2014年にVCから1.5億円、今月13日にはセールスフォースと三井物産から5.2億円を調達する等、積極的に事業を展開しています。ちなみに社名のウフルはスワヒリ語で自由を意味する言葉だそうです。
最近の動向
主要事業に加えて、2014年に主要クラウドサービスのデータ連携が簡単にできるサービス「enebular(エネブラー)」をリリース、今年に入ってからは、IoT分野での三井物産エレクトロニクスとの協業を発表するなど、新規事業にも積極的に取り組んでおり、今月20日に発表されたデロイト主催の「テクノロジー Fast50」においては、直近4年間の収益(売上高)成長率200.16%を記録し、2年連続でランクインしています。
昨年と一昨年は5,000万程度の純赤字で利益剰余金のマイナスも2.5億円を超えているものの、売上は順調に伸びており、今年は黒字転化を果たしているので、そろそろ利益も出していくのかな、と思いましたが、直近での調達や新規事業への参入を見る限り、まだまだ利益を出すより売り上げのトップラインを攻めていきそうですね。
その他企業情報
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決算数字の留意事項
基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。
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