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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

利益を予測して行動を変化させる

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前回、利益計算は自分でもやるべきだと書きましたが、
大切なのは、利益の予測計算が出来るだろうかという事です。
月の途中で、その月の大体の利益予想が出来れば、
その後、どんな行動をすれば良いかは自ずと出てきます。
例えば、売上が予想より低いならば、経費節減すれば利益を確保できます。
前半、経費を節約出来たと分かれば、給料日後の売上上昇期に投資も可能です。

自身の行動指針にもなる、「利益予想」
P/Lを始めから最後まで計算出来れば問題ありません。
今後の予測数値を当て込むだけで、利益予想は出てきます。

いや、「分からないよ」って方には、今から、簡単な利益予想の方法を披露します。
ご自分のお店の数値を当てはめてみて下さい。

①売上予想
これは、簡単に1日当りの売上を、その月の日数で掛けて下さい。
月間売上の予想です

②荒利益率の算出
過去数カ月の荒利益率の平均を出しておきましょう
余程、売るモノの原価率に大きな変化が無い限り、
ほぼ平均して同じ数値になっているはずです。
コンビニの方は、本部と分担した後の数値の平均を出して下さい。

③荒利益高の算出
月間売上予想①×荒利益率②で出ます

④経費の予想
毎月、どの程度の経費を使っているか分かればいいでしょう。
出来る人は、各項目の平均を積み上げてください。

⑤利益予測
荒利益高③―経費④で利益予想が出ます。

利益予想が満足した方は、それで終わりです。
しかし、満足出来なかった方は、これからが本番です。

利益に満足出来なかったら、次に考えることは

Ⅰ:経費を使わずに、売上は伸ばせますか?
伸ばせる方は、頑張って伸ばしましょう。
「無理だ」って方は、②に進んで下さい(笑

Ⅱ:売上を現状より下げずに、経費を削減出来ますか?
大きなポイントは、人件費です。
無駄な人員配置をしていないか再確認して下さい。
ただしサービス力の低下は避けて下さい。
ロスの削減、特に飲食・コンビニを経営している方は、ココを確認して下さい。
大きく経費節約となるでしょう。

両方可能だという方は、大変素晴らしいところに目を付けたのでしょう。
考え方をブレイクスルー出来た方だと思われます。

両方無理って方、今すぐに店を閉めてしまいましょう(笑

いかがでしたか
たった一度でも、利益計算をするだけで、
今後の仕事の方針すら変えかねないのが「利益計算」です。
会社員の方も、一度自社の決算書をご覧になったら如何でしょうか

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