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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

測る度に寸法が変わるモノサシは使えない

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先日記した、トラブルの話ですが、場合によっては回避が出来たモノもあるのです。
例えば、加盟店が売上不振、オーナーは解約希望、もちろん本部側も赤字。
こんな時、どう思われますか?
私は何度も「なんで閉店しないのかなぁ」って、思っていました。
ところが、会社は閉めようとはしないのです。
何故でしょう?

会社には、その時々によって測る「モノサシ」が違うのです。
不思議なものです。
店舗を続ければ続けるほど、赤字は増えるというのに決して閉店を選ばないのです。
その時の「モノサシ」は、「店舗数」でした。
年間開店する店舗の予算があり、閉店する店舗の予算があります。
よって、対象外店舗はどんな理由があろうとも閉店しないのです。

オープンからの不振店も、この理由で閉店は出来ません。
売上不振では無いけど、前記の売上未送金の店もこの理由です。
※最初の未送金時点で、閉めるなり直営店化しておけば、あんな苦労はしなかったのです(笑
当初250万円位の負債が、最終1300万円まで膨らむことは無かったのですから
自業自得とは言え、そのオーナーも無駄に借金を増やしたものだと思います。

それら店は、店舗数を増やすためにある店舗
店舗数を減らす予算に組み込まれて無いからです。

売上の予算も、もちろんあります。
しかし、売上は「根性で増やす」(笑
営業経験者は、皆さんご心当たりがあるのではないでしょうか(汗

また、その売上も「モノサシ」にすると、おかしな現象が現れたりするものです。
こんなことがよくありました。
「何々弁当、各店20個発注してこい、売れ残りは全部経費で買ってこい」
なんのこっちゃ???
各店の売上差は関係ありません。一律20個です。
しかも、売れ残りは経費で買ってこい?
加盟店側のメリット・デメリットは、ここは置いときますが、笑うしかありませんよねぇ。
もちろん、みんな瞬時に「売上予算の為かぁ」と、把握しましたが、
会社って「バカだなぁ」っていうのが、感想です。
ちなみに、その時のその弁当の販売は、平均すると注文した数の半分以下でした(笑

売上予算達成が困難になると、はじめて利益が「モノサシ」として現れます。
でも、その「モノサシ」で測るものは「経費」です(汗
コピーを減らせ!カラーコピーするな!電気消せ!長電話するな!
会社に務めている方なら、誰でも聞いたことありますよね(笑
常日頃から、言っているのであればecoですし、良いことなのですが
降って湧いたように、言ってくるのには困ったものです。
営業会議で、携帯電話の料金ランキングが出てきたのには笑えました。
めでたく第1位を獲得した私の友人は、数枚の報告書を書かされていました(笑

今、会社の上層部にいて、部下に指示する方は覚えておいて下さい。
一介の社員でも、一応会社の利益は考えているものですよ。
利益が無くなれば、会社が傾くってことは、みんな判っています。
愚かな指示こそ、社員のやる気を削ぐものはありません。

人は、評価のモノサシで行動が変化すると、私は考えています。
ですから、私は、従業員の評価モノサシはどうすべきかと、日々必死に考えています。
「評価モノサシ」こそ、従業員を正しい道に導ける最高のツール
だと思っています。

もちろん、今は私が属している会社も変わりました。
利益こそ正しい「モノサシ」だってことになっています。
時々、おかしな事になりますが、それはまたのお話で(笑

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