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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

一つのコンビニが出来るまで

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みなさん、コンビニって「あれ?いつも間に出来たんだぁ?!」
って、思ったことありませんか?(笑
近隣に住んでいない限り、気が付かないものですよねぇ

実際、オープンするまでの期間は短いと思います。
もちろん、土地の確保や契約には時間がかかりますが、
更地に店が出来るまでは、2ヶ月とかからないでしょう。
契約者も、オーナーになると決めたら最短1ヶ月で店を始めることになります。

何故ならば、立地を競合に取られないようにする為、土地契約が
先行していますので、オーナーが決まったらすぐにでも店を開けたいのです。
土地契約の問題で、カラ家賃が発生したら本部は損ですからね。
 
ここで店を始めるまでを、本部借り上げ店舗の場合を事例にご紹介してみます。
(大まかな流れですので、契約チェーンや契約内容等で違いはあります)

①契約の意思を本部へ伝えます。
これには、各社窓口がありますのでHP等で調べてみて下さい。
一応、ここで契約するに相応しいかの面談があるのですが、力関係が微妙です(笑
何故ならば、この時点では、本部からしてみれば契約者は完全なお客様です。
邪険に扱ったら、他チェーンに逃げてしまいます。
チェーンによっては、試験をやる会社もありますが

面談の目的は、金持っているか?です(笑

この時点で、本部には店舗候補物件が数店確保されています。
契約者の自宅付近を紹介されるでしょう。
また、契約内容や契約後の動きについても伝えられます。

②フランチャイズ契約締結

諸問題が、クリアした時点で本部との契約書が交わされます。
契約書の文章って、非常に解りにくいですよ(笑
試しに、生命保険とか自動車保険の契約書を読まれることをオススメします。
私の聞いたところでは、最長徹夜で契約書の読み合せをした方が居ました(汗
多くの方が、本部の人が読む契約書を「フムフム」聞いているだけです。
予め、自分が疑問に思っていることをメモして行くことを勧めます。
※前回も、書きましたが、本部が作った契約書です。
基本的に、本部が不利になるようには作成されていません。
後から、「そんなこと聞いてないよぉ」は、通用しないと思って下さい。


契約締結後、契約金の振込等があります。

③研修
契約後すぐに、本部主催の研修があります。
店を運営していく為の実務から知識まで、かなり詰め込まれます。
私の場合は、5日間研修所に軟禁されました(笑
表向き、研修についてこられない方はオープン前解約となりますが
私は今までに、2例しか聞いたことがありません(笑
(この時点では、店舗の土地建物契約が終了し、着工されていますので本部も
辞めるわけには、いかないでしょう)

息を付く暇も無く場所を変え、更に1週間実際の店舗(本部直営店)での研修。
ある意味、実務を覚えるのはこの期間です。
その合間をぬって、自分の店舗のアルバイト面接。
各種申請(営業許可)等をこなしていかなければなりません。

そして、いよいよ自分の運営する店舗でアルバイト達に
自分が研修を行なっていくのです。
(もちろん、本部からの指導援助はあります)

④開店
ここまで、1ヶ月強と言ったところでしょう。
商品を揃えて、チラシを撒いて準備万端と言いたいところですが
これから、数カ月間は本部の人の言いなりで動くしか無いでしょう。
オープン1年後、オーナーに聞くと「あの時は、忙し過ぎて何をやったか憶えていない」
と、判を押したように答えが返ってきます(笑

いかがでしたか?やらなければならないことは、まだまだ有りますが
(とても書き切れません汗)最短でのオープン工程です。
これからコンビニを始められる方は、気力体力を鍛えておいて下さい(笑
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