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Xiの現状と10月スタート新料金プラン『Xiデータプラン2』『Xiデータプラン フラット』をチェック

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NTTドコモのLTE・高速モバイルインターネットサービスXiは、2010年のクリスマス(12月24日)に、USB接続データ通信端末『L-02C』の発売と同時にスタートし、その後も、2011年4月30日からUSB接続データ通信端末『F-06C』、6月30日から初のXiモバイルルータ『L-09C』とリリースし、『BF-01C』の販売開始予定が遅延していますが、約9カ月が経過て、その好調な様子をチェックしてみました。

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1.Xiの契約数が急増中

携帯回線純増数に関する記事『8月度携帯電話契約数、前年対比で165%のUQコミュニケーションズ、Xi(LTE)の新規契約が支えるドコモ』でも触れましたが、電気通信事業者協会の純増数データを確認すると、5月から徐々に数字が伸び始め、L-09C発売以降は、確実に年間100万契約ペースへと突入しています。


グラフ:NTTドコモ Xi回線純増数

ドコモのモバイルブロードバンドLTE『Xi』の強みは、FOMA 3Gとのハイブリッドで利用できる点です。 いくら高速であっても、カバーエリアが少なければストレスに繋がりますが、地下などを含めて最もカバー率の高いドコモ品質の回線+LTE対応エリアでは高速モバイルネットワークが利用できる点が、ユーザの安心や信頼と併せて、急速な増加に繋がっているのであろうと想定されます。

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2.キャンペーン料金も魅力の一つ

現時点での料金プランは、2012年4月30日迄のキャンペーン(http://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/xi_start/index.html)適用により、2年間の利用継続が前提の『Xiデータプランにねん』が月額1,000円~6,510円→上限4,935円および『Xiデータプラン』が月額2,470円~7,980円→上限6,405円(5GB超で2GBごとに2,625円の加算も、キャンペーン期間中は不要)です。

契約事務手数料3,150円(FOMAからの契約変更手数料の場合は2,100円)もキャンペーンで2011年9月末までは無料というメリットがあり、2011年夏モデルでモバイルルーターL-09Cの発売が開始されたことで、最も新規加入に勢いのある高速モバイル回線という直近の状況です。

エリアはまだまだ不十分ですが、Xi非対応エリアにおいてもFOMA3G網が利用でき、キャンペーンによりFOMA3G回線専用のFOMA定額データプラン(基本使用料1,000円~5,985円)よりも月額費用が安くなっていることも、魅力の1つかと思われます。

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3.いざ契約となると

どうせ使うなら、月額費用が安い方が良いということで、『Xiデータプランにねん』をチョイスという事になりますが、途中解約料は初月¥26,880~¥9,975(更新月を除く)が掛るため、躊躇する方が多いかもしれません。

上段:利用期間
下段:解約金
1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目 4ヶ月目 5ヶ月目 6ヶ月目
¥26,880 ¥26,145 ¥25,410 ¥24,675 ¥23,940 ¥23,205
7ヶ月目 8ヶ月目 9ヶ月目 10ヶ月目 11ヶ月目 12ヶ月目
¥22,470 ¥21,735 ¥21,000 ¥20,265 ¥19,530 ¥18,795
13ヶ月目 14ヶ月目 15ヶ月目 16ヶ月目 17ヶ月目 18ヶ月目
¥18,060 ¥17,325 ¥16,590 ¥15,855 ¥15,120 ¥14,385
19ヶ月目 20ヶ月目 21ヶ月目 22ヶ月目 23ヶ月目 24ヶ月目
¥13,650 ¥12,915 ¥12,180 ¥11,445 ¥10,710 ¥9,975

表:Xiデータプラン にねん 解約金

ところが、XiモバイルルーターL-09Cの新規購入を例に挙げると、端末が0円で、更に3~3.5万円のキャッシュバックを実施している携帯ショップ(主に家電量販店や携帯併売店)がいくつもあります。

※右の写真は、秋葉原に8月にオープンしたばかりの人気ケータイショップ 『テルルモバイルNeo秋葉原店

回線普及という目的かと思われますが、USBタイプのL-02Cも春先から4万円前後のキャッシュバックが実施されており、回線普及という目的でのNTTドコモの施策があってのことではありますが、仮に、何らかの理由でいつ解約をしても、途中解約手数料を上回るキャッシュバックがあり、契約事務手数料も無料とくれば、迷う事なく試せる良い時期ともいえます。
※契約事務手数料無料キャンペーンは、延長されるかもしれませんが、現時点では9月30日迄です。

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4.選べるISP

Xiデータ回線利用料とは別に、ISPの契約が必要です。
デフォルトでNTTドコモのmopera U(月額525円)での契約となりますが、その他のプロバイダーとして、OCN ・ASAHIネット・エンジョイネット・ぷららがあり、OCNとASAHIネットでは、月額料金無料キャンペーンもあるため、色々と試しやすい環境が整っていると言えます。

Xiのスピードテストを実施しているサポーターから『 OCNはパケ詰まりがなく結果が良い 』という声が聞かれます。 まだ、私自身で試していないので、今後はOCNおよび廉価なASAHIネットでのテストをしてみる予定です。

また、Xiタブレットに合わせて、スマートフォン用のISP『SPモード』も利用できるようになります。

Xi対応 ISP プラン名 月額 付記
NTTドコモ mopera U ¥525  
NTTドコモ spモード ¥315 ARROWS Tab LTE F-01Dおよび
GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01Dのみ対応
ASAHIネット ハイスピードモバイル(Xi & FOMA対応)コース ¥420 キャンペーン3ヵ月無料
接続コースとセットで▲105円
OCN モバイルアクセス FOMA ¥525 キャンペーン2ヵ月無料
エンジョイネット モバイルDLプラン ¥525  
plala Xi/FOMA対応オプション ¥315 plalaインターネット接続サービスが別途必須

表:Xi対応プロバイダー一覧

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5.Xiタブレットと共に、新料金プランが10月スタート

9月8日に、Xi対応タブレット2機種=富士通・ARROWS Tab LTE F-01Dおよびサムソン・GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01Dが正式発表され、10月より発売開始となることで、Xi回線純増数の更なる加速が想定されます。

そして、Xiタブレットと同日に新たなXiの料金プラン(Xiデータプラン2 にねん、Xiデータプラン2、Xiデータプラン フラット にねん、Xiデータプラン フラット)が発表され、以下の大きな変更がありました。

  1. 5GBまでの2段階定額が7GBまでの2段階定額に変更
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  2. 2段階定額の基本使用料が「にねん」プランの場合1,000円から2,500円に、期間条件のないプランが2,470円から3,970円に変更
    ※いずれも、現行プラン『0.315円/KB×3,177KB=1,000円相当の無料通信含む』から、新プラン『0.2625円/KB×9,524KB=2,500円相当の無料通信含む』というパケット単価の変更を含む
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  3. 2段階定額上限を超過した際、超過月の当月末まで通信速度が送受信時最大128Kbpsに帯域制限される方式がデフォルトとなり、帯域制限されたくない場合は、現行の『2GBごとに2,625円加算』を有料オプションサービスとして利用可能に変更
    ※2012年9月30日までは、月間データ量が7GBを超過しても帯域制限はされません。
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  4. フラット定額プラン『Xiデータプラン フラット にねん』(定額料5,985円・7GB迄→Xiスタートキャンペーン料金4,410円)、および、期間条件が無い『Xiデータプラン フラット』(7,455円・7GB迄→Xiスタートキャンペーン料金5,880円)が新設

9月8日時点では、ドコモのサポートに確認したところ、現行プランは継続となり、現行プランから新プランへの移行は解約金9,975円が発生するとのことで、現行プランのユーザとしては、今後の方針変更により解約金なしで選択可能な状況になることを期待したいところです。

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6.実際のところ、いくら掛るのか?

上記を踏まえて、25か月継続利用(解約料不要な25ヶ月目月末に解約実施)・端末0円・キャッシュバック3万円でのXi新規契約を現プラン・新プランと比較して検討すると。(ISP利用料を除く)

  • 他の高速モバイルネットワーク回線には興味が無い長期利用(月間7GB以内)
     → 迷わず、Xiデータプラン フラット にねん』を選択(10月1日契約の場合)
      契約 3,150+4,410x7ヵ月+5,985x18ヵ月+▲3万=111,750円

      =25カ月平均 4,470円 (キャッシュバック無しだと5,670円)
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  • とりあえず1年お試しで(月間5GB以内)
     → 1年使用+1年寝かせで基本料の安い現行『にねん』プランを選択(9月末契約の場合)
      9月日割 33+4,935x7ヵ月+6,510x5ヵ月+1,000x13ヵ月▲3万=50,128円

      =12ヵ月平均  4,177円 (キャッシュバック無しだと6,677円)
  • ※月初1日契約は、月末までで1ヶ月目、それ以外は開通日の翌月末までが1ヶ月目として算定されます。
    ※キャッシュバックの実施の有無や金額は保証できません。
      (現時点で実施されている内容をベースに算定しています。)
    ※計算方法、計算結果は保証するものではありません。

平均月額利用料は、お試し1年の現行『にねん』プランでも『フラットにねん』よりも安く、全く使用しなければ、使用料よりもキャッシュバック金額が上回るという現状を考慮すると、現行の『Xiデータプラン にねん』での早期契約に、懸念はほとんど無いであろうと考えられます。

但し、超過が発生するようなデータ量が見込まれる方は、フラットで帯域抑制があるほうがベターというケースもあるため、ご自身の使い方や月間のデータ通信量をチェックするなど、検討されることをおススメします。

また、Xi料金プランページにて、現行プランへの注記『2011年10月よりサービス改訂予定』となっており、

NTTドコモ・インフォメーションセンターに、料金プランについて確認しました。(2011年9月11日12:00頃) Web上やカタログなどで公開されていない段階ですので、変更になる可能性もありますので、契約時には最新の情報をご確認頂くとして、確認した結果は、

  1. 10月からの新料金プラン『Xiデータプラン2 にねん』および『Xiデータプラン フラット にねん』の解約金は?
     ↓
    現行プランでは、26,880円(1ヶ月目)~9,975円(24ヶ月目)という段階的に下がる方式から、解約金一律9,975円に変更となりました。 これにより、心理的ハードルが下がり、とても買いやすくなるものと思われます。
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  2. プラン変更時の解約金は?
     ↓
    現行プランから新プランへの変更には、9,975円の解約金が発生する予定です。
    また、 『2にねん』→『にねん』などの変更は、解約金不要な場合があります。
    ※詳細は、『解約金についてのご注意』を参照
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  3. 現行プランへの注記『2011年10月よりサービス改訂予定』の内容は?
     ↓
    新プランに合わせた内容に変更されますが、基本料金は1,000円のまま据え置き。
    ・2段階定額の上限が5GBから7GBに変更
    ・7GB超で上り・下り共に128Kbpsの帯域制限
    ・7GB超の際、2GB・2,625円による帯域制限の無いオプションを選択可能
    ・データ量到達通知サービスが現行4GB・5GBから6GB・7GBに変更
    ・通信ストップサービスの廃止

これらの確認した内容が変更となる可能性があるかもしれませんが、利用しない月がある場合には、現行プランの基本料金1,000円が良い場合があり、毎月使う人は、早期解約時のコストを抑制できる(とはいえ、携帯の一般的な解約料になったというレベルになるだけ)ことになりそうです。

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[ オリジナルソース AppComing ]

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