人は自分の強みに足をすくわれるもの~なでしこジャパン優勝に思う
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こんにちは。知識の構造化に異常な情熱を(笑)燃やす開米瑞浩です
ですが今日は原子力論考でも知識構造化でもありません。
あ、でも「しくみ図解コンテスト」は今日が締め切りなのでお忘れ無く。
さて、本題。
昨日のサッカー女子ワールドカップ、なでしこジャパン優勝にはおっどろきました。
午前3時半から生で観戦していて、最後のPKが決まった瞬間は、うおおおーーーーーーーっ!!! と奇声を上げてしまったのでもしかしたら隣室に聞こえたかもしれません(^^ゞ (まあ、僕のことですから控えめな声ではありますが)
試合内容もワールドカップの歴史に残る名勝負だったと思いますが、あの試合を振り返ってふと思うのが、
人は自分の強みに足をすくわれるもの
・・・・と、いうことです。
■アメリカチームは強かった
正直、サッカーのことはよくわかりません。
でも、アメリカチームが弱かったとはとても思えない。
なにしろ世界ランキング1位です。日本チームは過去24回戦って3引き分け21敗。
こんな実績を見たら、日本勝ちのオッズは20倍ぐらいついたっておかしくない気がします。
そんな中でも「強敵アメリカに勝てる! 3つの根拠」なんてTVで喋っていたアナウンサーもいたようですが、その3つの根拠たるや
(1)アメリカチームは200キロの移動があるが日本チームにはない
(2)決勝戦の18日は大安吉日である
(3)しかもその日は三重県が制定した「米食の日」つまり米国を食ってしまう日だ!
というなんとも心強からぬというか脱力感あふれるものでした(笑)
ところが試合後半、そして延長戦と二度追いつき、ついにPK戦へ突入。
そのPK戦のアメリカ側1本目を海堀選手が防ぎ、2本目がミスキックに終わったとき、誰もがあることを思ったのではないでしょうか。
アメリカチーム、がちがちに緊張してんじゃないか?
要はプレッシャーに負けてるんじゃないかということです。
そしてこの時私はある本に書かれていたエピソードを思い出していました。その本とはこれです↓
監督に期待するな 早稲田ラグビー「フォロワーシップ」の勝利 中竹竜二 著
著者の中竹竜二氏は、早稲田大学ラグビー部の監督(刊行当時)。
大学ラグビーと言えば有名なのが清宮克幸氏ですが、常勝将軍とうたわれた清宮氏の後任として早稲田ラグビー部の監督を引き受けたのが中竹氏でした。
清宮氏率いる早稲田ラグビー部は圧倒的な攻撃力を誇って勝ちまくったチームでしたが、清宮氏の退任後に監督を引き受けた中竹竜二氏は、いざチームに合流して練習を見たとき、愕然としたと言います。
なにが彼をそんなに驚かせたのか、というと、
「ディフェンスの基本的なプレーがあまりにも出来ていない」
こと。
で、中竹氏はそれを
「清宮監督の元では攻撃力があまりにも強かったがために
ディフェンスをする必要がそもそも薄かった、
ということではないだろうか」
と考えたそうです。
著書「監督に期待するな」の中で書かれていたそのエピソードを思い出して、私は
アメリカチームはひょっとしたらこういう大舞台でのPK戦そのものに
あまり慣れていないのでは・・・・
と思ったわけです。
実際のところ、アメリカチームの過去の公式戦でのPK戦が多かったのか少なかったのか、そこまではデータを追ってないのでわかりません。
が、たとえば放送中の解説でこんな話を↓
アメリカはW杯過去27戦で、先制した試合は一度も負けていない
聞くと、やはり、高い得点力で先行逃げ切りという試合展開が多かったのでは・・・という気はしてきますね。
と、ここまで書いてやっぱり気になったので公式サイトを見てきたところ
アメリカ女子代表チーム、今年は17戦13勝4敗、PK戦決着は2試合で1勝1敗、(1敗が日本戦)。PKで勝った1勝は6月10日の対ブラジル戦。
ごく最近に勝った一戦もあるので、ちょっと仮説が崩れたような気もしますが(笑)
ちなみにFIFAランキングで言うとブラジルが3位、日本4位。
おっと、あまり変わりませんね。
・・・・ま、いっか(^^ゞ
いや実は個人的にも経験あるんですよね。
「相手は格下」「普通にやれば勝てる」・・・・と思って試合を始めて、実際前半は楽勝ペースだったのになかなか決めきれず、あれれと思っているうちに最終セットジュースにもつれ込み、サーブミスで自滅、みたいな展開が。
卓球の話ですが、ええ、何度もありましたとも(爆)
ちなみに私は卓球ではサーブは比較的得意なほうで、サーブで得点することも多いのですが、プレッシャーがかかっているときに変則サーブを出そうとして自殺点というパターンも少なからずあります。これも、自分の得意技に足をすくわれているのでしょう。
だもので今回は「勝負」、特に大舞台での一発勝負にまつわるあれこれをいろいろと考えさせられた一戦でありました。
なんにせよ、優勝おめでとう! なでしこ!!!
ですが今日は原子力論考でも知識構造化でもありません。
あ、でも「しくみ図解コンテスト」は今日が締め切りなのでお忘れ無く。
さて、本題。
昨日のサッカー女子ワールドカップ、なでしこジャパン優勝にはおっどろきました。
午前3時半から生で観戦していて、最後のPKが決まった瞬間は、うおおおーーーーーーーっ!!! と奇声を上げてしまったのでもしかしたら隣室に聞こえたかもしれません(^^ゞ (まあ、僕のことですから控えめな声ではありますが)
試合内容もワールドカップの歴史に残る名勝負だったと思いますが、あの試合を振り返ってふと思うのが、
人は自分の強みに足をすくわれるもの
・・・・と、いうことです。
■アメリカチームは強かった
正直、サッカーのことはよくわかりません。
でも、アメリカチームが弱かったとはとても思えない。
なにしろ世界ランキング1位です。日本チームは過去24回戦って3引き分け21敗。
こんな実績を見たら、日本勝ちのオッズは20倍ぐらいついたっておかしくない気がします。
そんな中でも「強敵アメリカに勝てる! 3つの根拠」なんてTVで喋っていたアナウンサーもいたようですが、その3つの根拠たるや
(1)アメリカチームは200キロの移動があるが日本チームにはない
(2)決勝戦の18日は大安吉日である
(3)しかもその日は三重県が制定した「米食の日」つまり米国を食ってしまう日だ!
というなんとも心強からぬというか脱力感あふれるものでした(笑)
ところが試合後半、そして延長戦と二度追いつき、ついにPK戦へ突入。
そのPK戦のアメリカ側1本目を海堀選手が防ぎ、2本目がミスキックに終わったとき、誰もがあることを思ったのではないでしょうか。
アメリカチーム、がちがちに緊張してんじゃないか?
要はプレッシャーに負けてるんじゃないかということです。
そしてこの時私はある本に書かれていたエピソードを思い出していました。その本とはこれです↓
監督に期待するな 早稲田ラグビー「フォロワーシップ」の勝利 中竹竜二 著
著者の中竹竜二氏は、早稲田大学ラグビー部の監督(刊行当時)。
大学ラグビーと言えば有名なのが清宮克幸氏ですが、常勝将軍とうたわれた清宮氏の後任として早稲田ラグビー部の監督を引き受けたのが中竹氏でした。
清宮氏率いる早稲田ラグビー部は圧倒的な攻撃力を誇って勝ちまくったチームでしたが、清宮氏の退任後に監督を引き受けた中竹竜二氏は、いざチームに合流して練習を見たとき、愕然としたと言います。
なにが彼をそんなに驚かせたのか、というと、
「ディフェンスの基本的なプレーがあまりにも出来ていない」
こと。
で、中竹氏はそれを
「清宮監督の元では攻撃力があまりにも強かったがために
ディフェンスをする必要がそもそも薄かった、
ということではないだろうか」
と考えたそうです。
著書「監督に期待するな」の中で書かれていたそのエピソードを思い出して、私は
アメリカチームはひょっとしたらこういう大舞台でのPK戦そのものに
あまり慣れていないのでは・・・・
と思ったわけです。
実際のところ、アメリカチームの過去の公式戦でのPK戦が多かったのか少なかったのか、そこまではデータを追ってないのでわかりません。
が、たとえば放送中の解説でこんな話を↓
アメリカはW杯過去27戦で、先制した試合は一度も負けていない
聞くと、やはり、高い得点力で先行逃げ切りという試合展開が多かったのでは・・・という気はしてきますね。
と、ここまで書いてやっぱり気になったので公式サイトを見てきたところ
アメリカ女子代表チーム、今年は17戦13勝4敗、PK戦決着は2試合で1勝1敗、(1敗が日本戦)。PKで勝った1勝は6月10日の対ブラジル戦。
ごく最近に勝った一戦もあるので、ちょっと仮説が崩れたような気もしますが(笑)
ちなみにFIFAランキングで言うとブラジルが3位、日本4位。
おっと、あまり変わりませんね。
・・・・ま、いっか(^^ゞ
いや実は個人的にも経験あるんですよね。
「相手は格下」「普通にやれば勝てる」・・・・と思って試合を始めて、実際前半は楽勝ペースだったのになかなか決めきれず、あれれと思っているうちに最終セットジュースにもつれ込み、サーブミスで自滅、みたいな展開が。
卓球の話ですが、ええ、何度もありましたとも(爆)
ちなみに私は卓球ではサーブは比較的得意なほうで、サーブで得点することも多いのですが、プレッシャーがかかっているときに変則サーブを出そうとして自殺点というパターンも少なからずあります。これも、自分の得意技に足をすくわれているのでしょう。
だもので今回は「勝負」、特に大舞台での一発勝負にまつわるあれこれをいろいろと考えさせられた一戦でありました。
なんにせよ、優勝おめでとう! なでしこ!!!
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