エンジニアは生涯エンジニアでも良いと思う
日本ではエンジニアは経験を積んでリーダーになり、チームをまとめるマネージャーになり、部門を管理する部長や会社の経営などに参画していきます。
半ばこれが強要されています。だって、そうしないと日本では給料の限界がとても早い段階で見えてしまっているから。
アメリカであればトップエンジニアの待遇の良さは言うまでもありません。
これに比べて日本ではエンジニアは底辺扱いで、本当に技術が好きな人だけが変わり者扱いされながら働いているように見えます。
本当にあり得ない。
人月ビジネスで縛られ、安い単価=若い人をより高く売ることばかり考えて、高い単価=ベテランのバリューの出し方を考えていないとしか思えません。
製品開発だって全体で何人必要かで、1つのプロジェクトにベテラン一人ぐらいいれときゃ安心、ぐらいしか思っていない。
圧倒的な生産性の違い
ちゃんと技術を磨いているエンジニアは非常に高い生産性を持っています。
経験年数の少ない人と比べて数倍のスピードで実装が終わっていきます。
スピーディーな問題解決
モノづくりは常に想定外の問題と向き合っています。
何かしら問題が発生した際に、問題と向き合った経験があれば最短で解決することができることが多い傾向があります。
これは一部の頭の良い人だけができる技ではないということです。
難しいテーマも実現できる
何と言い表せば良いかわかりませんが、大学の研究テーマに近い分野でも能力を発揮することが期待できます。
例えば、画像や音声の解析であったり、自動運転であったり、なんでも良いんですがこんなこと絶対無理だと思ったことでも膨大な経験と知識が実現方法を導き出せることがあります。
何でも良いんですが、技術に対して真摯に向き合ってきた人であれば本職と関係ないネタを振っても答えを出してしまうことがあります。
何が言いたいかというと
最近はかなり多くの人の考え方が変わってきたことを感じていますが、エンジニアは誇れる仕事なんだということをもっと認知してほしいと思っています。
本当のエンジニアリングは誰でもやれるものでもないし、一定のレベルを超えられない人が大勢います。例えば、誰もがプロのスポーツ選手になれないのと同じです。
それにも関わらず、多くの経営者やマネージャーの方々はエンジニアのバリューの出し方をあまりにも考えていないということです。だって、エンジニアを理解していないし、理解しようとしていない。
だから、とりあえず誰でもできる簡単なお仕事扱いをして、量で一定のバリューを出して満足する。その能力を超えたら別の職を与えて自分たちの思考と現場をつなぐハブのように使う。
本当のバリューを出す領域まで踏み込んでいない。
これは会社の売上、利益の幅を自ら狭めている行為です。ベテランエンジニアを上手く使えばもっとチャレンジできるし、もっとスマートにモノづくりができるし、もっと競争力のあるモノを作れるんじゃないでしょうか。