コンサルタントに必要な周期性やルール化について
物事には周期性やルールと言ったものが確かに存在するんだなと、船井総研に入社して改めて感じています。例えば景気の循環も一定の周期によって変動しています。これから景気が悪くなる事を、船井総研では昨年より発信していました。それは経済の流れという事も大切ですが、周期と言う考え方を知る事により、好景気状態がここまでしか続かないと予測できるのです。
ITサービス産業にもこうした周期性は存在しており、一つの時代のピークからピークまでの期間は17年から18年です。前の時代のピークが2000年に起きているので、今の時代の頂点は2017年から2018年となります。この地点からは、その時代の象徴とされていたビジネスモデルが力を失うようになります。
また、ルールと言う点でも非常に面白いことがあります。弊社社長の小山が1929年の不況と今の不況における共通項として【富の偏在】を取り上げていました。これは1%の富裕層に全体の20%の富が集中すると大暴落が起きるというルールであり、実は今回も同じく20%の富が1%の富裕層に偏在していました。こうしたルールを発見できれば、何時頃にバブルが崩壊するのかを予測する事が可能であり、経営や自分の人生に活かすことが出来ます。
コンサルタントである私たちは、日頃からこうしたルール化と呼ばれる作業を繰り返しています。ルールとは【境い目】を決める行為であり、曖昧な状態に基準を設ける事です。そしてルールとしているその境い目に対して、一定の共感が生まれた時、それは普遍的な法則へと進化します。
こうした周期性やルール化と言われる行動は、コンサルタントだけに必要な能力ではありません。経営者や経営幹部、営業職やお客様や開発を行っている技術者に至るまで、素養として身に付けることで、時流を把握できたり、顧客に対する信頼性を高める事に繋がります。周期性やルールは、人間の集団が織り成す世界である限り、必ず発生すると言われています。周期やルールは人のリズムが生み出すものであり、本来持っているリズムは普遍的なものである、ということが前提にあります。
こうした視点で見ていくと、確かに周期性やルールは存在しますし、それが理解できれば未来に対する不安が少し安らぎます。決して占いではなく、あくまでも人間が持つリズムを掴むという発想で世の中を眺めていくことが大切なんだと、最近少しだけ分かってきた気がしています。
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