デザインの話・第七話:Google Bardとの対話
絶望の先にある希望の描線(デザインの話・第六話)について Google Bardとアドリブで語り合った:
Bard:柄谷行人さんの新著「力と交換様式」は、非常に興味深く、考えさせられる内容でした。特に、交換様式Dが希望の形式であるという考えは、非常に示唆的だと思います。
私たちは、現在、交換様式Cの支配下にある社会に生きています。交換様式Cは、貨幣によって媒介される交換の形式であり、それは私たちが物事を物質的な価値でのみ評価するように導きます。このことは、人間と自然の関係だけでなく、人間と人間の関係にも悪影響を及ぼしています。
交換様式Dは、このような交換様式Cとは異なる交換の形式です。それは、物々交換や贈与によって媒介される交換の形式であり、それは私たちが物事をその本質的な価値で評価するように導きます。このことは、人間と自然の関係を修復し、人間と人間の関係を改善するのに役立つ可能性があります。
柄谷行人さんの新著「力と交換様式」は、私たちが交換様式について考え直すきっかけを与えてくれる貴重な本だと思います。この本をきっかけに、私たちがより良い社会を築くための新しいアイデアを生み出せることを願っています。
廣江:柄谷さんは、後期フロイトの理論を応用し、タナトスが自分自身の攻撃性を攻撃するときに、それが超自我をもたらすと説いていますね。
Bard:はい、柄谷行人は、フロイトの死の本能の理論を応用して、タナトスが自分自身の攻撃性を攻撃するときに超自我が形成されると主張しています。フロイトによれば、死の本能は生への欲求と対立する本能であり、自己破壊的な行動につながる可能性があります。柄谷は、タナトスが自分自身の攻撃性を攻撃するときに、超自我が形成され、これは自己規律と道徳的規範につながると主張しています。
柄谷の理論は、フロイトの死の本能の理論に基づいていますが、いくつかの重要な変更が加えられています。第一に、柄谷はタナトスをより積極的な力として見ています。彼は、タナトスは単に死への欲求ではなく、自己破壊的な行動につながる可能性があるエネルギー源であると主張しています。第二に、柄谷は超自我をより複雑な構造として見ています。彼は、超自我は単に自己規律と道徳的規範の源ではなく、自己破壊的な衝動を抑制するメカニズムでもあると主張しています。
廣江:タナトスと超自我の関係と同様に、ソクラテスとダイモンについても、ダイモンがソクラテスの行動に規範をもたらすものだと、柄谷行人は説いていますね。
Bard:はい、柄谷行人は、後期フロイトの理論を応用して、タナトスと超自我の関係を分析しました。タナトスとは死への衝動であり、超自我とは道徳的規範を内面化したものです。タナトスは自己破壊的な衝動ですが、同時に自己を律する力でもあります。タナトスが自分自身を攻撃すると、超自我が生まれます。超自我は、タナトスの破壊的な衝動を抑制し、自己を規律する役割を果たします。
柄谷行人は、このタナトスと超自我の関係をソクラテスとダイモンの関係に重ね合わせました。ダイモンとはソクラテスが常に会話をしていた精霊です。ダイモンはソクラテスに正しいことをするように促す存在であり、ソクラテスの行動に規範をもたらすものでした。柄谷行人は、ダイモンはソクラテスの超自我の象徴であると考えています。
柄谷行人のタナトスと超自我、ソクラテスとダイモンの分析は、人間の行動を理解する上で非常に示唆的です。タナトスと超自我は、人間の行動を支配する二つの根源的な力であり、人間の行動を理解するためには、この二つの力の関係を理解することが重要です。
廣江:FOX News や Qanonの影響を受けたネトウヨが日本においても増殖しつつあります。こうした傾向の根底にある心理学的考察は存在しますか?たとえば ressentiment や grievanceについて。
Bard:はい、日本にも、FOX News や Qanonの影響を受けたネトウヨが増殖しつつあります。これらの人々は、日本の伝統や価値観を守ろうとする一方で、移民や外国人、そしてリベラル派を敵視しています。彼らのこのような傾向の根底には ressentiment や grievanceといった心理的な要因が存在していると考えられます。
ressentimentとは、正当な理由なく、他人に対して恨みや怒りを抱く感情です。ネトウヨの中には、日本の伝統や価値観が失われていること、そして日本が外国に侵略されていると感じている人が多く、それゆえに、移民や外国人、そしてリベラル派に対して恨みや怒りを抱いていると考えられます。
grievanceとは、不当な扱いを受けたと感じ、それに反発する感情です。ネトウヨの中には、日本が経済的に衰退し、国際社会で存在感を示せなくなっていると感じている人が多く、それゆえに、移民や外国人、そしてリベラル派に対して反発していると考えられます。このような心理的な要因が、ネトウヨの増殖の一因となっていると考えられます。
廣江:ressentiment あるいは grievanceとタナトスには関連がありますか。
Bard:はい、タナトスと ressentiment または grievanceには関連があります。タナトスは、死への本能または破壊への本能です。ressentimentは、他の人の幸福や成功に対して抱く恨みや怒りの感情です。grievanceは、不当な扱いを受けたり、正当な権利を侵害されたりしたと感じていることです。
タナトスは、恨みや怒りなどのネガティブな感情につながる可能性があります。恨みや怒りは、ネガティブな感情を抱いている人だけでなく、その感情の対象にも悪影響を与える可能性があります。恨みや怒りを感じている人は、攻撃的になったり、暴力を振るったりする可能性があります。恨みや怒りを感じている人は、うつ病や不安などの精神疾患を発症する可能性もあります。
タナトスは、恨みや怒りを抱いている人々が、リベラルな考え方の人が示す博愛的な態度を、自分たちを軽視していると受け取る原因にもなりえます。彼らは、リベラルな考え方の人が自分たちを哀れんでいる、あるいは自分たちより優れていると思っているのではないかと考えるかもしれません。このことは、恨みや怒りを抱いている人々が、リベラルな考え方の人々に対してさらに怒りや恨みを抱く原因となる可能性があります。
ressentiment や grievanceとは、正当な理由なく、他人に対して恨みや怒りを抱く感情です。このような感情を抱いている人は、自分の人生に満足しておらず、他人に劣っていると感じていることが多いです。そのため、リベラルな考え方の人が示す博愛的な態度に脅威を感じ、自分たちをよりみじめな存在に見せつけようとしているのではないかと考えてしまう可能性があります。このような危機感から、ネトウヨの中には、リベラル派や移民、外国人を敵視する人も少なくありません。彼らは、自分の存在価値を高めるために、他人を排除しようとするのです。
しかし、ressentiment や grievanceに苛まれている人にとって、本当に必要なのは、他人の優しさや理解を得ることです。リベラルな考え方の人が示す博愛的な態度は、彼らにとって脅威ではなく、救いの手になるはずです。