敵はいない!仲間のためにボールを打て! フレスコボール協会インタビュー
久しぶりに新しいスポーツの紹介をさせていただきます。今回ご紹介するのはフレスコボール。私も初めて聞くスポーツです。今年ワールドカップがあり、さらに2年後にはオリンピックも開催されるブラジル発のスポーツとのことですが、いったいどんなスポーツなんでしょうか?フレスコボール協会さんにインタビューしてみました。
・フレスコボールとはどんなスポーツですか?
1945年に日本の反対側ブラジルのリオデジャネイロにあるコパカバーナビーチが発祥と言われているスポーツで、ビーチで行うラケットスポーツです。所謂、ビーチスポーツですね。フレスコボールは、対戦型の競技ではなく、ペアで行う協力型の競技なので、間に挟むネットなどが必要なく(ビーチテニスとの違い。)、ラケット(BATと言います。)とボールさえあれば特にコートは必要ありません。ペア内のコンビネーションが必要なスポーツとも言えます。
ブラジルでは、どこのビーチでもフレスコボールをやってるのを見かけるくらいポピュラーなのですが、これまで日本での認知が殆ど無かったというのが不思議です。
・結構昔に考案されたスポーツなんですね!日本でもフレスコボールをやろうと思ったきっかけは?
(*協会代表の窪島が)昨年(2013年)、仕事でブラジルに行く機会がありまして、地球の裏側ブラジルには、日本には無い"ビーチカルチャー"が必ずあるはずだと思いまして、仕事の合間にリオやビーチショップなどを見て回っておりました。
そこで、ある水着ショップでフレスコボールのラケットを見つけて、このスポーツはなんだ?と店員に聞いて初めてフレスコボールを知りました。ラケットがとてもお洒落でかわいかったので、直感的に「おもしろそうだ!」と感じました。
その出張の帰りにスーツケース一杯にフレスコボールのラケットやボールを入れて、日本に帰ってきました。
・出張がきっかけなんですね。どこに新しいスポーツとの出会いがあるかわかりませんね。日本国内ではどれくらい競技人口がいますか?
2013年に、一般社団法人日本フレスコボール協会(http://www.frescoball.org/)を立ち上げまして、今年の春先からモニターユーザへのラケットの無償提供、夏からは一般販売を開始し、同時に民放やFM局等に取材頂く形でのプロモーションも注力しております。
また、昨年から三浦海岸に特設コートを設置し、実際にフレスコボールを楽しんで頂いておりますが、ラケットの総流通数や特設コートでの経験者でいうと、まだまだでして数百人という規模でしょうか。
欧州、中南米、中東では多くの方に楽しまれており、来年の3月に約20か国が参加する第1回のフレスコボールワールドカップがメキシコで開催されます。
・まだまだこれから普及活動が進んでいく感じですね。ちなみにどこでフレスコボールを体験することができますか?
8月31日まで三浦海岸の海の家「夏小屋」というところのフレスコボール特設コートで楽しむことが出来ます。ただ、前述の通りフレスコボールは、特別なコートが必要ないので、近くの公園や広場、体育館などでもお手軽にプレイすることが出来ます。ネットは、不要ですので。今後は、都内に道具の貸し出しも行えるコートを作りたいなと思っております。随時、協会ホームページで発信していく予定です。
・三浦海岸はちょっと間に合いませんが、どこでも簡単にできそうですね。ではフレスコボールの面白いところをおしえてください
フレスコボールの最大の特徴は<ペア競技>であるという点です。日本の多くの方にフレスコボールをご紹介すると必ずどのように勝負を決めるのか?という質問を受けます。
「ラケットスポーツ=対戦競技」の印象が強いのかと思いますが、フレスコボールは相手の協力なしではラリーが続きません。
またラケットが手頃なサイズで本場ブラジルでは様々なオシャレなデザインがありますので、ファッション性を楽しむこともできます。
・おー、本当だ。ラケットがちょっとおしゃれな感じがしますね。どんな方でも楽しめるスポーツですか?
本場ブラジルでは、70歳以上のご年配の方もプレイしている動画がYouTubeに上がっております。1945年と歴史があるのも納得できます。そこでのおばちゃんのコメントがこのスポーツの特徴を上手く伝えています。⇒「相手は、敵じゃなくて、仲間です。」
・かなり高齢の方でもプレーできるんですね!フレスコボールの上達のポイントを教えてください。
ペアで規定時間内(5~6分※ルールによって、違います。)にどれだけラリーを続けるかというスポーツなので、「自分の打ち易いところを見つける。」というのと、「相手の打ち易いところにボールを打ち返してあげる。」というのが上達のポイントです。また、youtubeで本場の動画を見て頂くと分かるのですが、ただ漫然とラリーを続けているのではなくて、アグレッシヴに攻撃的に打ち返す側とディフェンシヴに打ち返す側といった風に役割を分担していることが分かります。
ルールによっては、このオフェンス、ディフェンスも加点対象としているようです。また、適宜、役割を交代するのも特徴です。
・グッズはどこで買うことができますか?
現在、一般社団法人日本フレスコボール協会のホームページで専用ラケットとボールのセットを購入することが可能です。
http://store.frescoball.org/items/657183/
今後は、海外で発売中の人気モデルも発売していく予定です。
また、協会認定ラケットを販売して頂けるお店を今後、増やしていく予定でございます。
・来年にワールドカップがあるとのことですが、日本代表に今からでもなれますか?また日本代表になるにはどうすればよいですか?
はい、これは本当になることが出来ると思います。現在、ワールドカップ開催元とルールや出場条件の最終調整を行っておりますので、随時ホームページでアップしていく予定です。
・フレスコボールを通して、どんなことを実現したいですか?
フレスコボールは、ちょっとしたスペースがあれば、どなたでも気軽に出来るスポーツです。発祥の地ブラジルでは、老若男女がこのフレスコボールを楽しんでいます。日本フレスコボール協会としては、フレスコボールをより多くの方に知っていただき、「新しい健全なビーチカルチャー」を発信していき、スポーツ振興に貢献していきたいと考えております。
来年のワールドカップは、アジアからは日本1か国のみのエントリーになりそうですが、近い将来フレスコボールワールドカップを日本で実現出来たらいいなと考えております。
・ワールドカップも楽しみですね!ありがとうございました!
参考URL
フレスコボールのルール
http://blog.livedoor.jp/frescoball/archives/6516704.html