アスリートも女性も楽しくフィットネス クロスフィットで世界を目指す 熊谷ナオ
»
クロスフィットって皆さんご存知ですか?様々なトレーニングを経験されている方はご存知かもしれませんが、まだまだ知られていないスポーツだと思います。今回はそんなクロスフィットの普及を目指す、熊谷ナオさんにお話を伺いました。
■直球ですけどクロスフィットって何ですか?
クロスフィットはなかなか一言では言い表すことが難しい奥の深いスポーツなんです(笑)2000年にアメリカのシアトルで誕生しました。2012年には全世界で5000か所以上にジムがあります。日本では2008年にCrossFit Asia沖縄、2010年にChikara CrossFit東京、そして2013年現在ではそれに加えて東京にもう2件と京都、札幌、にそれぞれ1件ずつあり、フィットネスの業界では日本でも徐々に存在を知られ、注目を集めています。2013年1月号のTarzan誌(マガジンハウス社)によると、2013年にブレイクするフィットネスランキング第1位と掲載されています。
クロスフィットについて、まずはフィットネスについてお話をさせていただきます。フィットネスのイメージと言うと漠然と、エアロビみたいなものかなー、体動かすことなんじゃないだろうかと思われるかもしれません。しかしクロスフィットにおいてはこのフィットネスと言う言葉はしっかりとした定義付けがされています。
100m走のように短い時間からフルマラソンのように長い時間の運動など、時間域ではかるもの。そしてウェイトリフティングやジムナスティック(自重を使った運動、スクワット・腕立て伏せなど)、メタボリックコンディショニング(心肺機能を使うランニングや水泳など)、マッスルアップなどの運動域ではかるもの。この時間域、運動域で高められた総合的な身体能力をクロスフィットでは「フィットネス」と呼んでいます。
このフィットネスを得るために行うのがクロスフィットです。さらに細かく説明すると10の身体能力(心肺機能、スタミナ、筋力、柔軟性、パワー、スピード、コーディネーション(調整能力)、俊敏性、バランス、正確性)、すべての置いて高いのがフィットネスを得ていると言えます。例えばマラソンはものすごく早くても、懸垂が一回もできないとダメなんですね。
また、ファンクショナルムーブメントと言って日常動作の中でこれらを総合的に高めていくことが大切です。日常動作と言っていますが、もっと言ってしまうと、どんな状況でも対応できるの運動能力です。
先ほど、マラソンと懸垂を例に出しましたが、例えば地震が起きたとします。津波から逃げるためにはマラソンの能力があればいいのかもしれませんが、なにか重いものをどかすときなどは筋力が必要になります。マラソンの能力だけ、筋力だけだとどんな状況でも対応できるとは言えませんよね。
どんな状況にも対応できるフィットネスを得る、そのために行うのがクロスフィットなんです。
■なるほどクロスフィットは日常的な動きの中であらゆる状況に対応できる運動能力を鍛えるためのものなんですね。クロスフィットには大会もあると聞きましたがどのような内容なのでしょか?
クロスフィットの大会はクロスフィットオープンという予選会から始まり、クロスフィトリージョナルゲームス(アジア大会など)、そして最後にアメリカで行われるクロスフィットゲームスという本大会があります。本大会の内容はだいたい当日にならないと分かりません。予選会では例えばバービージャンプとスナッチを交互に18分間行う競技があったりします。これにより筋力と持久力をはかります。
本大会だと本当に色々な種目がありますね。水泳の後にトレイルランニングをやったり、二人組みで重い物体を持ち上げた後に、逆立ちで腕立て伏せをしたり。変わったところだと物凄い重いハンマーで、重い物体を叩きながら前に進めると言った種目もあります。ただ基本的には先ほど言ったファンクショナルムーブメント、日常動作の動きが基本になっています。
■どんな状況にも対応できなければいけないと言うのが大会の種目にも現れているわけですね。当日まで何をするのか分からないと言うのもおもしろいですね。では熊谷さんがクロスフィットを行うようになったきっかけを教えてください。
以前カナダに行っていたんです。なんと言いますか自分を見つけるために。カナダでは日本語教師をしていたのですが、結局なにも得ることなく日本に戻ることにしました。カナダでは何をやっていたのだろうと、物凄く落ち込んでいたときにジムのオーナーからクロスフィットアジア大会を見に行こうと誘われたんです。
あまり気が進まなかったのですが、そこでは今まで見たことのない世界が広がっていました。出場するアスリートは自分の限界に挑戦していた、特に女性がやっていたことに驚き、感動しました。自分はまだまだ挑戦なんてしていなかったんだ、挑戦するということはこういうことなんだということを感じ、精神的な面でもっともっと鍛えて強くなろうとすぐにクロスフィットを始めることにしました。
スポーツは水泳は少しやっていましたが、筋力的なものはほぼ未経験。でもクロスフィットをやろうと言う気持ちだけはありました。今はクロスフィットがライフワークとなりどっぷりはまっています。60歳、70歳になっても続けて行きたいですね。クロスフィットの大会にはマスターズという40歳以上の部もあるので、それにも出場してみたいです。
■本当にふとしたきっかけですね。そして一度見ただけでそこまで熊谷さんを本気にさせるクロスフィットは魅力的なスポーツですね。他にもクロスフィットの魅力があれば教えてください。
一番の魅力は、クロスフィットにあるグループクラスと言うシステムです。通常ジムで筋力系のウェイトリフティングをやろうと思うと、一人で黙々とやることになりますよね。でもクロスフィットのグループクラスであればみんなで励ましあいながらやることができます。
グループのみんなはトレーニングがいかに大変かお互いわかっている。だから同じ気持ちで励ましあうことができます一人だと甘えが出てきてしまうこともあるかもしれませんが、クロスフィットなら励ましあいながら楽しくできます。
またフィットネスの定義がしっかりしているため、自分が何をやればいいのかがはっきりしています。だから目標が立てやすくモチベーションの維持にも繋がっていきます。
そしてクロスフィットを行っているとスポーツの基礎体力があがります。様々なスポーツはそれぞれに専門的な技術が必要となります。クロスフィットは10の身体能力を鍛えるため、あらゆるスポーツの技術を発揮するための能力を底上げする力があるんです。アメフトの選手やゴルフ選手もクロスフィットを行っているんですよ。
■確かに基本的な身体能力を向上させるのにはうってつけですね!皆さんクロスフィットについてなんとなくおわかりいただけたでしょうか?現在スポーツをしている人も、日ごろ運動不足の人もいざという時のために対応できるようなトレーニングができるクロスフィットは最適なトレーニングだと思います。ぜひ皆さん体験してみてください!
下記のサイトも併せてみていただけると、よりクロスフィットに詳しくなれると思います。熊谷さんが所属するチカラクロスフィット東京のホームページもぜひご覧になってください!
クロスフィットサイト
http://crossfit.com/
熊谷さんブログ
http://ameblo.jp/naokumagai/
チカラクロスフィット東京
http://chikaracrossfit.jp/
熊谷さんによる電子書籍
ios版 app store
https://itunes.apple.com/us/app/30ri-jiandemotebody!-kurosufitto/id592073238?mt=8
android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.indexweb.mcba03crossfit.mcbook
Kindle版
http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/digital-text/2293004051/ref=pd_zg_hrsr_kinc_1_4_last
クリック募金でスポーツを応援するスポクリもよろしくお願いいたします。
■熊谷さんありがとうございました!
SpecialPR