地デジ、映りますか? (格闘編)
5月の連休は高速混雑が容易に予想できたので、いままで溜めてきた宿題を片付けることにしました。今回の報告は、地デジのその後です。
結論を先に言いますと、屋内配線を全部地デジ対応のものに張り替えました。その成果か、各部屋でとりあえず十分な信号を得られるようになり、いまでは普通に見ることができます。
今回の作業で強く実感したことは、
- ケーブルや機器は、すべて地デジ対応品を使うこと
- 信号の分岐は最小限にすること
- 可能な限り、性能の良い地デジチューナーを使うこと
でしょうか。「地デジのアンテナを立てればいい」という説明とは大違いです。
先日、「地デジ普及率が6割を超えた」という発表が総務省から発表されましたが、話を聞く限りでは「アンテナを立ててはみたものの、映らない」という人も結構いますので、“本当の意味で普通に見ることができる”率はもっと低いのではないでしょうか? もっとも、そもそも“6割”という数字を高いと見るか、低いと見るかという議論もありそうですが……。
さて、話を元に戻します。
今回の作業で一番の難関は、「いかにして各部屋にケーブル(アンテナ線)を引き込むか」でした。最近のマンションのようにケーブル用の配管が通っていれば楽なのでしょうが、我が家ではそうはいきません。壁の内側に通されたケーブルは、その端を引っ張ってもびくともしないのです。おそらく、留め具で簡易固定されているのでしょう。引っ張ることができるのなら、もう一方の端に新しいケーブルをつないで交換できるかなとも考えたのですが、甘かったです。
最後の手段は、「部屋の内側を通す」ですが、これはあまりに格好悪いので却下。とりあえず、できる限り壁の内側を通すことを目標としました。
で、結果として天井の何カ所かに穴が空くことに。
母親の弟が電気工事士の免許を持っているので、空いた穴には後ほどダウンライトを付けることでこの穴はふさがりますが、ちょっと複雑な気持ちです。もちろん、こんなことは普通にはできないですよね。
以上のような作業は2日に渡り続きましたが、無事に完了。かかった費用(部材費)は、3万円を超えました。天井裏に潜ったり、二人でトランシーバを使って「引っ張るぞー」と呼吸を合わせたり、本当に重労働です。
アンテナは、本当なら屋根に立てたほうがいいのですが、今後のメンテナンスを考えてベランダの手の届くところに設置しました(このあたりは電波が強いエリアと言われているので、これでもとりあえずは十分だと判断したからですが)。
しかし、とはいえ、電波が来る方向には大きな団地があります。下の写真の右側に映っている高層の建物が長く続き(上の写真の背後)、仮に電波塔が墨田に移ったりした場合には完全に壁の向こう側になってしまいます。そのときに、いまのような電波を得ることができるのでしょうか? アンテナの向きを変えるということが、また別な騒動を生むことにならないよう強く望みます。
報告の最後を、この言葉で締めたいと思います。
「疲れた……」