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資金調達の難しさ

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ここのところ、新しいビジネスを始めたいと考えて“資金調達”ができないものかと思い、いくつかのところでお話しをさせていただきました。しかし、なかなかいいお返事はいただけません。

金融という立場から見れば、貸したお金が全額戻ったうえで、貸付の利子などで稼ぐという当たり前の理屈が分からないでもありませんし、先方が納得できるような返済計画を示せないのはこちらの能力不足でしょう。ただ、もう少し人の話を聞いて欲しいと思うことが多かったのも事実です。

何が一番いやだったか。それは、少しでも技術的な話をしようとすると、「私、技術的なことは分かりませんのでお聞きできません」というように判を押したような返事が返ってきて拒絶されることです。でも、対象分野に“IT”と書いてあって、その融資話をしているときに、そのサービスがどのようなことをするのかを理解せずに市場の話ができるものなのでしょうか。正直、戸惑ってしまいます。

技術といってもそれほど難しいことを言うわけではありません。したかったのは、「顧客から預かった情報をこのような形でデータベース上に持ちます」とか、「情報交換をこのような形で行います」といった程度の内容なのです。

では、この話をしないと何がまずいのでしょうか。それは、基本的な仕組みを理解してもらわないと「他のサービスと違う」ということが理解できない(はずだ)という点にあります。

昔から存在する、ニーズの高い要求があるとしましょう。その要求を満たすには、おそらくいろいろな方法があるはずです。しかし、その方法の中にはニーズをうまく汲み取れないものがあったり、実現コストが高すぎて非現実的だったりするものも含まれています。

実際、過去にそのニーズを満たすサービスを作り出そうとしたところがあった場合、それらのどの方法を採ったかは重要です。でないと、そのサービスが失敗した場合(現実的には、このパターンがほとんどです。いままで成功した事例が無いからチャレンジする価値があるわけですし……)に、「同じじゃないですか?」と言われてしまいます。

「以前あったサービスとどう違うのですか?」という質問に的確に答えようとすると、どうしても仕組み的な話が欠かせません。でも、現状では少しでも技術的な言葉を使うとその瞬間に引かれてしまうのが、本当につらい。結果、「資料に書いてある市場は本当にあるのですか?」ということになります。

人生、常に勉強しなくてはいけないとはいえ、正直、これには参りました。(^^;
こういうとき、どうするのが一番いいのか。いまは、そこから考えています。

いいアドバイスなどありましたら、ぜひお教えください。m(__)m

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