イベントの広報について
今週の土日(9月15日と16日)に、「Mozilla 24」が開催されます。面白そうなので、ぜひ参加してください。私も参加します。(^^)
さて、こういった「イベントの広報」って、どうするのが一番いいのでしょうか(ここからは、Mozilla 24 のイベントから切り離して考えてみます)。
いつも悩むのですが、主催者としては、常に「頻繁にニュースとして報道してほしい」と考えます。でも、ニュースを書く側としては「いったん既知となった情報はニュースにはならない」と考えます。
ニュースの価値は、誰も知らない情報であるとか、読者に対して利益を提供できるかといった点で評価されます(一般に、ですが)。もちろん、メディアの使命として、「偏りのない」とか「信頼がおける」情報提供は必須でしょう。その中で、それがたとえ他社であろうとも、いったんメディアに掲載された情報であれば記事にしてもらうことは大変に難しくなります。
イベントを開催するとき、主催者側としては最低限「開催の告知」と「開催直前」の2つでニュース記事が掲載されることを望みます。あわよくば、その結果としての「開催報告」まで含めて計3回のニュースの掲載が行われれば、それこそ「もう、最高」となります。
でも、現実はそうそう甘くはありません。たとえば、ここで、イベント開催の告知を行うプレスリリースを出したとしましょう。普通なら、その翌々日の段階でメディアにニュースとして採り上げてもらうことは望み薄となってしまいます(プレスリリースを出した時点で、すでに既知の情報となってしまうわけですから)。^^;
まぁ、ずるい手を考えれば、開催告知のプレスリリースを出したあと、開催直前でサプライズを用意するといった方法もあるにはありますが、乱用すると、その手もいずれ飽きられます。
正攻法としては、他の方法を使ってでも読者側の話題を盛り上げて、記者の方に「これだけ盛り上がっているのなら記事にしてもいいかな」と思わせることでしょう。鶏と卵ですが、世の中の関心が高ければ、ニュースの価値も向上しますので。「世の中の関心を上げたいからニュース記事にしてほしいんじゃないか!」と考える担当者の方もいらっしゃるとは思いますが、そのための努力は必要です。これがうまく回ると、初期告知 → 話題性 → メディアでの記事化による信頼の追加 → さらなる話題性というような好循環が期待できますから。(^^)
結論めいたことが出せずに申し訳ありませんが、広報とは、やはりトータルな戦略が必要なんですね。常に、全体を客観的に俯瞰することが何より重要となります。
ということで、もう一度。みなさん、「Mozilla 24」に参加してみませんか。