SAPアップグレードマーケットが拡大
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●アビーム、SAP ERPアップグレードの工数削減サービス—30~50%削減可能
という記事が出ていました。
基幹系システムをオンプレミスで構築する際の代表的パッケージはSAPですが、大手企業にはほぼ行き渡り、中堅企業には敷居が高く、昨今は新規ユーザの獲得は激減していると思われます。新規ユーザ向け導入サービス案件も激減していますが、どっこいアップグレードマーケットが拡大するようです。
億単位のライセンス料と、数億の導入サービス費用をかけた基幹系システムは、OS、DB、アプリケーションの三すくみのバージョンアップ呪縛に組み込まれ、数年毎に億単位のアップグレード費用が必要となります。
SaaSのトップベンダーであるSalesforceは年3回のバージョンアップを繰り返していますが、各企業がカスタマイズしたシステムに影響を与えることはほとんどありません。
これは、オンプレミスのパッケージに比べてSaaSだからバージョンアップの影響を受けないのではなく、Salesforceのシングルインスタンス・マルチテナントアーキテクチャーのForce.comといった次世代開発環境・実行環境のおかげです。
但し、インタラクティブな情報系システムの開発にはForce.comは大変優れていますが、使えるリソースには数々の制限がある為、基幹系システムの開発には向いていないのが現状です。
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