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ヒューマンスキル講師として2児の母として、人が学んだり育ったリすることについて書いていきます。

「ツマラナイ作業」を「ツマル作業」にするには?

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はじめに
 
本ブログでは、某企業の若手社員「私」の"困った""悩んだ"毎日を舞台に、仕事や物事がより円滑に進むようなコミュニケーションのヒントをご紹介します。
 
 「私」は入社3年目の女性社員。学生時代は女子ラクロス部の主将で、基本的には前向きな性格です。仕事にも慣れ自信もついてきた頃ですが、先日希望と違う部署に異動になりました。「私」はややヒューマン・スキルが未熟なこともあり、自分とうまく向き合えず、周囲や仕事とうまくかみ合わず、少々悩み気味です。
 
 「私」を自分に置き換えてもよし。「私」にアドバイスをするつもりで読んでもよし。「ちょっと試してみようか」と思って頂ければ嬉しいです。それでは本編へGO!
 

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この間先輩から「偶発性理論」というヒントをもらってから、私は考えている。

 

「どうしたら興味のもてない業務を楽しめるか」
 

先輩が言っていたように、その時々の状況や仕事へ取り組んだ積み重ねで、これからのキャリアが作られるなら、とりあえず今の業務でもう少しだけ「目に見える行動やアウトプット」を意識してみようと思ったのだ。で、折角やるなら楽しみたいと思ったのだった。
 

ということで、部署で一番楽しそうに業務に取り組んでいる、3つ年上の柿山さんに質問することにした。柿山さんは休憩中で、タイミングのよいことにリフレッシュルームに1人でいた。
 

私:どうしてそんなに楽しそうなんですか?
 

今の部署はどのような企業にも必ずあるであろう「お客様総合窓口」だ。顧客からのあらゆる問い合わせに、電話やメールで対応する。
 

柿山さん:あなたは、楽しくないの?

私:はぁ、まぁ。
 

そんな風に普通な顔で反応されると、楽しくない自分が悪いみたいだ。
 

私:でも、なんとか今の仕事に楽しみをみつけたいと思っているんです。だからいつも楽しそうな柿山さんに楽しめる秘訣を教えて欲しくて、声をかけたんです。だから教えてください!

 

私の訴えを聞いた柿山さんは、少し考えた後、私に質問した。

 

柿山さん:私の秘訣というより、あなたはどんな仕事だったら、楽しめそうなの?うちの部署以外に「異動願い」を出したって言ってたよね。

私:はい。本当は××を企画する部署に行きたいと思っていました。自分のアイディアを取り入れたものが形になったら、楽しいと思ったんです。クリエイティブなことがしたいと、今も考えています。

柿山さん:ふぅん、企画かぁ。確かに、自分のアイディアが形になるのは、楽しいだろうね

柿山さんは、私の言い分に納得してくれたようだ。
 

柿山さん:とこでさ、もう一つ、教えてほしいんだけど

私:はい

柿山さん:今のウチの部署で得た経験は、企画の部署に移ったときに、どうやったら活かせそうかな?

私:・・・。
 

どうやったら活かせそうか?何か流用できるものがあるんだろうか。毎日問い合わせ受けて、関連部署につないだり、怒られたりしているだけだけど・・・。
 

私:あ、打たれ強くなるとか?

柿山さん:あはは、打たれ強さも確かに使えるよね。あのね、私の同僚に企画の人がいるんだけどさ。今回ウチの部署に異動願い出してきたんだよ。まぁ結局は受理されなかったんだけど。

私:えー、もったいない。私が代わって行きたいくらいです。理由はなんですか?

柿山さん:「お客様の声を、直接聞ける部署だから」だって。
 

柿山さんは私の表情を確認してから、話を続けた。
 

柿山さん:企画して形にしたモノって、売れないと意味ないんだよね。自分の好きなアイディアが売れるものとは当然限らない。売れるものって、「顧客が喜んでくれるもの」なんだよ。だから顧客が何を感じて、どんなことを求めているのか、直に聞ける部署に行きたかったみたい。その後企画にもどれば、本当に顧客が喜んでくれるものを考えられそうだって。そう、言ってたよ。
 

どう思う?と柿山さんが目で確認してくる。でも何を答えてよいのか分からない。
 

柿山さん:だからね、「今の仕事が、理想の自分に近づくためにどう役立てられるか」そんな風に考えたら自分の仕事の「意味づけ」が出来て、少しは楽しくなってくるんじゃないのかな?私はそんな風に思うよ。
 

そう言って、柿山さんは仕事に戻って行った。自分の目の前の作業は、理想の自分に、どんな風につながっているんだろう。自分の作業の「意味づけ」ができると、作業に価値を感じられるようになって、確かにちょっとだけ嬉しいように思える。

もうそろそろ休憩時間が終わる。急激にとは言えないまでも、私は休憩前より楽しんで、自分の業務に取り組めそうな気がしてきたのだった。

 

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■今日の元気ワード:仕事の「意味づけ」は自分で行うおう!■

仕事の「意味づけ」は、あなたの代わりに、周囲の方が率先して行うことはありません。だから、まず自分で考えてみて下さい。日頃、仕事の目的を考えるながら業務にあたっていると思います。仕事の目的を考えるとともに、その仕事が自分の理想にどのように関わっているかまで考んがえるとよいですよ。

他にも、「つまらなくとも、目の前のこと、とにかく、ものすごく集中する」ことも効果があります。こちらも「ツマル作業」にしたいときにはオススメです。

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