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【図解】コレ1枚でわかる機械学習

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現在のAI(人工知能)ブームの主役であり、ビジネスの現場で最も活用されているAI技術、それが「機械学習(Machine Learning)」です。AIという大きな概念の中で、機械学習は「データから学習する能力をコンピュータに与えるための具体的な手法」と位置づけられます。

機械学習の凄さを理解するためには、かつてのコンピュータのプログラム(従来のAIを含む)と比較するのが一番の近道です。従来のプログラム開発では、人間が「もしAという条件なら、Bという処理をする」というルールをすべて手作業で書き出し、コンピュータに指示する必要がありました。例えば「猫の画像」を認識させたい場合、「耳が三角である」「ヒゲがはえている」といった特徴をルール化してプログラミングしていたのです。しかし、現実世界は極めて複雑です。猫の角度が違ったり、一部が隠れていたりするだけで、人間が書いたルールからはみ出してしまい、コンピュータは認識できなくなってしまいます。人間が世界のすべての事象をルール化して記述することには、明確な限界があります。

この限界を突破したパラダイムシフトが「機械学習」です。機械学習は、人間がルールを教えるのではなく、「コンピュータ自身に大量のデータの中からルールやパターンを見つけ出させる」というアプローチをとります。

具体的には、コンピュータに対して「これは猫の画像(正解)」「これは犬の画像(不正解)」という大量のデータを読み込ませます。するとコンピュータは、高度な統計学や数学的手法を用いて、データの中に潜む微妙な特徴や規則性を自ら抽出します。「耳のカーブの確率的な分布」や「ピクセルの色の並び方の法則」など、人間が言葉で説明できないような複雑なパターンまで学習し、「猫とは何か」という識別能力(モデル)を自動的に構築するのです。

一口に機械学習と言っても、目的やデータの種類に応じて様々な方式が存在します。学習のさせ方によって、正解データを与えて予測させる「教師あり学習」、正解を与えずにデータからグループ分けを見つける「教師なし学習」、試行錯誤を通じて最適な行動を学習する「強化学習」の3つに大別されます。 また、具体的なアルゴリズムとしては、近年話題の「ディープラーニング(深層学習)」だけでなく、「決定木」や「ランダムフォレスト」、「サポートベクターマシン」といった伝統的な手法も多数存在します。これらは、現在、機械学習の主流となっているディープラーニングに比べて計算コストが低く、AIの判断理由が人間にもわかりやすい(説明可能性が高い)という利点があるため、ビジネスの現場では今でも強力なツールとして広く活用されています。解決したい課題に合わせて、最適な方式を選択することが不可欠です。

人間が行うのは「ルールの記述」から「良質なデータの用意」と「学習環境の提供」へと変化しました。機械学習が機能するためには、学習の源泉となる「大量のデータ(ビッグデータ)」と、膨大な計算を処理するための「高い計算能力(GPUなどのハードウェア)」が不可欠です。近年、インターネットやクラウドの発展によってこの2つの条件が揃ったことが、AIの劇的な進化を牽引しました。

現在、ECサイトのおすすめ商品を表示する「レコメンド機能」、クレジットカードの不正利用を防ぐ「異常検知」、工場のセンサーデータから故障時期を予測する「予知保全」、そして高度な翻訳や音声認識など、私たちが日常的に触れている便利なITサービスの裏側では、例外なく機械学習が稼働しています。もはや機械学習は特別な研究対象ではなく、ビジネスの課題を解決し、新しい価値を創造するための必須の「ツール」となっているのです。

ITプロフェッショナルとして働く喜びを知り、自信と誇りを持って現場に向き合えるようになること。それが本研修の目的です。

今、「AIをどう使うか」という段階は終わり、「AIと共にどう変わるか」が問われる時代へと、世の中は大きく変わりつつあります。変化はAIだけではありません。ITの潮流もまた、「レガシーIT」から「モダンIT」へと構造的な転換期を迎えています。

営業職であれエンジニア職であれ、新入社員や若手がこの「現実」を知らないまま現場に出ればどうなるでしょうか。お客様との会話は噛み合わず、信頼を得ることは難しいでしょう。その結果、せっかくの才能を持ちながら、仕事への自信を失ってしまうことになりかねません。

そのような不幸なミスマッチを少しでも減らしたい!この研修は、そんな想いから始まりました。

今年で10年目を迎えますが、これまでの経験を土台に、変化の速いIT常識の全体像を、基礎・基本やビジネスとの関連性とともに分かりやすく紐解きます。さらに、ITプロフェッショナルとしてどう役割を果たし、どう学び続けるべきか、AI時代に即した「すぐに使える実践ノウハウ」も解説します。

お客様の言葉が理解できる。社内の議論についていける。そして何より、仕事が楽しくなる。そんな「確かな自信」を、本研修を通じて手にしていただければと願っています。

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新入社員のための1日研修 「最新のITトレンド」

ITプロフェッショナルとして抑えておくべき、ITの基礎と基本、最新の常識をビジネスと関連付けて学びます。また、ITに関わる仕事の楽しさ、やり甲斐を知り、AI前提の時代に、自分のキャリアをどのように伸ばせばいいのかを考えます。

新入社員のための1日研修 「IT営業のプロセスと実践スキル」

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