オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかるマイクロサービス・アーキテクチャ

»

MSA.png

ソフトウェアは、さまざまな機能を組み合わせて、必要とされる全体の処理を実現します。例えば、オンライン・ショッピングのソフトウェアは、ユーザー・インタフェースとビジネス・ロジック(顧客管理、注文管理、在庫管理など)という機能を組み合せることで実現します。必要なデータは、データベースに格納され、各機能はソフトウェアの一部として組み込まれます。もし、複数の注文があれば、その注文の単位でソフトウェアを並行稼働させることで対応します。このようなソフトウェアの作り方をモノリシック(巨大な一枚岩のような)と呼びます。

ただ、この作り方では、商品出荷の手順や決済の方法が変わる、あるいは顧客管理を別のシステム、例えば外部のクラウドサービスを利用するなどの変更が生じた場合、変更の規模の大小にかかわらず、ソフトウェア全体を作り直さなければなりません。

また、変更を重ねるにつれて、当初きれいに分かれていた各ロジックの役割分担が曖昧かつ複雑になり、処理効率を低下させ、保守管理が次第に難しくなります。さらに、ビジネスの拡大によって注文が増大した場合、負荷が増大するロジックだけの処理能力を大きくすることはできず、ソフトウェア全体の稼働数を増やさなくてはならないため、膨大な処理能力が必要となってしまいます。

ビジネス環境が頻繁に変わる世の中にあっては、このやり方での対応は容易なことではありません。

この課題に対応しようというアプリケーションの作り方が、マイクロサービス・アーキテクチャです。この作り方は、ソフトウェアを互いに独立した単一機能の部品に分割し、それらを連結させることで、全体の機能を実現しようとするもので、この「単一機能の部品」を「マイクロサービス」と呼びます。

個々のマイクロサービスは、他とはデータも含めて完全に独立しており、あるマイクロサービスの変更が他に影響を及ぼすことはありません。その実行も、それぞれ単独に実行されます。

この方式を採用することで、機能単位で独立して開発・変更、運用が可能になること、また、マイクロサービス単位で処理を実行させることができるので、処理量の拡大にも柔軟に対応することができます。

【募集開始のご案内】次期・ITソリューション塾・第32期

次期・ITソリューション塾・第32期(10月9日開講)の受付が始まりました。

次期・第32期では、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)の本質と実践」を基本コンセプトに、それを支えるテクノロジーや実践ノウハウなどを充実させる予定です。

そのための特別講師として、SAPジャパン社長の福田譲氏に講師をお願いし、DX時代の次世代ERPとお客様との実践的取り組みについてのお話を頂きます。

また、DXの先駆的な取り組みで成果をあげられている戦略スタッフサービス代表の戸田孝一郎氏、そんな時代の新しいセキュリティ戦略である「ゼロトラスト・セキュリティ」についてはマイクロソフト・ジャパンCSOの河野省二氏にも講師としてお招きし、新しい常識への実践的な取り組みをご紹介頂きます。

詳しくは、こちらをご覧下さい。具体的な日程や内容について、ご紹介しています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【8月度のコンテンツを更新しました】
・量子コンピュータのプレゼンテーションに新しい資料を加えました。
・講演資料を2つ追加しました。
・動画セミナーを1編追加いたしました。
=======
総集編

【改訂】総集編 2019年8月版・最新の資料を反映しました。
総集編
【改訂】新入社員のための最新ITトレンド研修・2019年8月版
【改訂】これからのビジネス戦略
ITソリューション塾・最新教材ライブラリー/ITソリューション塾・第31期
【改訂】IoT
【改訂】AI
【改訂】これからの開発と運用
【改訂】これからのビジネス戦略
ビジネス戦略編
【改訂】デジタルとフィジカル(1) p.3
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションとCPS  p.7
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(1) p.8
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(3) p.10
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(4) p.11
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か(5) p.12
【新規】DXを支える4つの手法と考え方 p.64
【新規】「手段」と「目的」をはき違えるな! p.87
【改訂】事業戦略を考える p.88
【新規】共創ビジネスの実践 p.146
【新規】DXと共創の関係 p.147
【新規】イノベーションの本質 p.154
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*変更はありません
サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
*変更はありません
ITインフラとプラットフォーム編
*変更はありません
クラウド・コンピューティング編
【新規】クラウド・ネイティブとは p.106
サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません
開発と運用編
【新規】システム化の対象範囲 p.4
【新規】ITの役割分担 p.5
【新規】ワークロードとライフタイム p.6
【新規】人間の役割のシフト p.7
【新規】超高速開発ツール p.86
ITの歴史と最新のトレンド編
*変更はありません
テクノロジー・トピックス編
【新規】メモリードリブン・コンピュータ p.56-59
量子コンピュータ
【新規】物理学とコンピュータ p.3
【新規】量子コンピュータの分類 p.4
【改訂】量子コンピュータの限界と可能性 p.6
講演資料:
【大学生・講義】テクノロジーな未来は私たちを幸せにしてくれるのだろうか?
【SIer向イベント】Sierはもういらない! DX時代にそう言われないために

Comment(0)