【図解】コレ1枚で分かるソフトウェア化する世界
膨大なシステム資源、すなわち計算能力、記憶容量、データ処理機能などをデータセンターに集約し、ソフトウェアの設定で、必要とする機能や性能を、個別に構成し調達できる仕組みが、「クラウド・コンピューティング」です。
倉庫や配送などの物流機能の全体もしくは一部を、第三の企業に委託し、必要に応じて貨物の保管や配送を個別に依頼できる物流業務形態が、「サード・パーティ・ロジスティクス(3PL)」です。
個人や企業が所有する資産、例えば、自家用車や荷台の空きスペース、住宅の空き部屋などを公開し、それを使いたい企業や個人とマッチングして提供するビジネスや経済の仕組みを総称して「シェアリング・エコノミー」と呼んでいます。
クラウド、3PL、シェアリング・エコノミーは、いずれも資産を特定の個人や企業が自分たちのために占有するのではなく、共同で使うことを前提にネットを介してシェアし、必要とする人や企業に使ってもらおうというものです。
またユーザーは、ソフトウェアを介することで、その物理的な実態がどのようになっているかを意識する必要は無く、自分たちの必要に応じて個別最適化された機能や性能、資産を組合せ、選択して使うことができます。
このような仕組みが成り立つのは需要と供給の双方にメリットがあるからです。例えば、クラウドや3PLの場合はどちらもコモディティであり、それを所有することが、必ずしも競争優位を生みださないからです。ならば共同で使うことでコストを抑え、利益の拡大や競争力を生みだすビジネス・モデルやビジネス・プロセスにコストをかけようという経営ニーズから需要を伸ばしています。
また、シェアリング・エコノミーの場合は、所有することにこだわりがなく使いたいときに使えれば良いという需要側のニーズと、使っていないときは第三者に使ってもらい収益を上げたいと考える供給側のニーズを直接結びつけることが可能となったことで実現しました。
いずれも、企業や個人が重複した設備や資産を持つことなく、それらをシェアすることで、社内全体での無駄を省き全体最適を実現する一方で、ソフトウェアを使って物理的実態を仮想化し、必要に応じて個別に取り出せる、使えることができるようになったことで実現しました。
かつてITは効率化を追求するために標準化、全体最適化に取り組んで来ました。その結果、個別最適化は犠牲にされてきたのです。しかし、クラウドや人工知能などのソフトウェア技術の進化と共に、効率化を犠牲にすることなく、個別最適化を実現できるようになったのです。
また、クラウドや3PLはそれを専門にすることで、機能をより高度化し、洗練させることもできるようになり、サービスの価値を高めることにもつながっています。
このように物理的実態をソフトウェアを介して利用者につなげる仕組みは、これからの社会システムの基盤となってゆくでしょう。
知ってるつもりの知識から、説明できる・実践できる知識へ
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【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年5月版】
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【大幅改訂】新入社員研修のための「ITの教科書」
最新版【2016年5月】をリリースいたしました。
今月の目玉は「新入社員のための研修教材の追加」と「IoTや人工知能についての資料を大幅に追加」したことです。ご活用下さい。
【新入社員研修教材「最新のITトレンド」・2016年版】
最新のITトレンドについての新入社員向け研修教材として作成致しました。内容は、月次に更新している「最新のITトレンドとビジネス戦略」からの抜粋です。
加えて、以下のドキュメントもダウンロード頂けるようにしました。
- 事前課題(Word形式)
- 理解度テスト(Excel形式)
- 最新ITトレンドの教え方(PPTX形式/解説をノートに記載)
本教材の各ページには、できる限り解説を併記しています。ただ、未記入のものもありますが、今後の更新にて順次追加致します。
【最新のITトレンドを理解するための基礎知識】
主に新入社員を対象に、最新のITトレンドを理解するために知っておくべき基礎知識を改定しました。プレゼンテーションに加え、解説文(教科書)も合わせて掲載いたしましたので、自習にも役立ちます。
【インフラ&プラットフォーム編】(266ページ)
- サービス編と重複する内容を削除すると共に、全体の順序を変更しました。
- 「クラウドによる新しい組合せ」を追加すると共に、解説文を掲載しました。p.27
- 「ASPとPaaSの違い」を追加しました。p.58
- 「マルチテナント効果」を追加しました。p.59
- 「Oracle 12cのマルチテナント・アーキテクチャ」を追加致しました。p.60
- 「Amazon API Gateway」を追加致しました。p.63
- 「ITで変わる働き方」を追加しました。p.178
【サービス&アプリケーション編】(224ページ)
IoT
- 「モノのサービス化」を新規追加し、解説を加えました。p.27
- 「製造業のサービス化」を新規追加しました。p.31
- 「IoTで変わるビジネス価値」を新規追加し、解説を加えました。p.32
- 「ビジネス価値の進化」を新規追加しました。p.33
- 「機器のイノベーションとビジネス戦略」を新規追加しました。p.41
- 「CRMとトータル・エンジニアリング・サービス」を新規追加しました。p.55
スマートマシン
- 「人工知能と機械学習」を改訂し、解説を追加しました。p.144
- 「人工知能の4レベル」を改訂し、解説を追加しました。p.145
【ビジネス戦略編】(92ページ)
- 「戦略・作戦・戦術とIT」を改訂しました。 p.12
- 「商品としてのITの作り方」を追加しました。p.13
閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は会員登録(500円/
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まずは、どのような内容かご覧頂ければ幸いです。
「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」
これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。
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