【図解】コレ1枚でわかるインターネット 1/2
時間や場所を越えオープンなつながりを実現するインターネット
かつて企業は高額の費用をかけて個別に通信回線の設備を持ち、自分たちの支店や工場をつないでいました。また必要があれば、企業同士が個別に通信回線をつないでデータのやり取りをするのが一般的でした。これにもまた多大な設備費用がかかっていました。
この常識を変えたのが、1990年代の前半から使われるようになったインターネットです。インターネットは、世界中の通信事業者が持っているネットワークを相互につないだネットワークのことです。「複数のネットワークを相互接続したネットワーク」という意味の「インターネットワーク(inter-network)」を語源としています。
つまり、特定の通信事業者が自分たちで、個別占有で使っていたネットワークをお互いにつなげ、それらに相乗りする形で利用することで、ネットワークの設備負担を分散させ、安い料金で地域や企業を越えて通信できるネットワークを作ったのです。その結果、利用者は広がり、さらに技術の進歩と相まって、大容量データのやり取りを安い料金でできるようになったのです。また安価なパソコンの普及で利用者は企業ばかりではなく個人へも拡がってゆきました。さらにスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の登場により、いつでもどこでもインターネットへつながることができるようになりました。固定電話回線に比べてインフラ設備が安くてすむ携帯電話回線への投資を新興国が積極的にすすめたことと相まって、モバイル端末からのインターネット接続が急増し、利用者の裾野をさらに拡げています。
インターネットは、1969に開発が始まったARPANETが切っ掛けとなっています。コンピューター科学振興のために資金提供をしていたARPA(Advanced Research Projects Agency:米国高等研究計画局)が、高価なコンピューターを大学や研究機関にばら撒くのではなく、共同利用できるようにして予算を有効に使おうと考えたのです。しかし、当時のコンピューターは通信手順も操作手順もバラバラでした。そこで、どのコンピューターでも共通に使える通信手順を開発し、学術情報を相互利用するためのネットワークの実現を目指したのです。
- この時、採用された技術に「パケット交換方式」があります。これは、通信内容を小さなデータの塊(パケット、小包の意味)に切り分け、そこに順番と宛先をつけて回線にどんどん送り出そうというものです。それまでは、通信を行う相手同士が、通信の間は回線を占有する通信方法(回線交換方式)が一般に使われていました。そのため回線はひとつの通信が終わるまで占有され、他の利用者は通信することができませんでした。しかし、パケット交換方式を使えば、
- メッセージを小分けしたパケットを、複数の利用者が同時に回線に送り出すことができる。
- パケットは自分に付けられた宛先を頼りに、それぞれ送信相手に送り続けられる。
- パケットを受け取った相手はそのパケットに付与された順番に従ってつなぎ合わせることで、ひとまとまりのメッセージに復元する。
この方法により回線を特定の通信で占有することなく、相乗りすることが可能になり、多くの人が同時に効率よく通信できるようになったのです。この通信方式が後のインターネットでも採用されます。
その後、通信機器や通信方法の改善が進み、通信の効率はどんどん向上してゆきました。その結果、最初は電子メールを送る、あるいは文字で書かれた「ネットニュース」といわれる掲示板を閲覧することぐらいしかできなかったインターネットは、画像や音声、動画も送れるほどに大容量のデータを効率よく短時間で送れるようになったのです。さらに、通信性能のさらなる改善とパソコンや携帯電話、そしてスマートフォンの普及により、利用者は劇的に拡大してゆくことになります。
2015年、インターネットの利用者数は、31億7千万人、2014年の29億4千万人に比べると、1年間で2億人以上も増えています。特にアジアやアフリカなどの新興国で急速に増えています(ITU World Telecommunication /ICT Indicators database)。
続く・・・
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