「人に伝わるわかりやすい文章で表現すること」の大切さ
- SDI(Software-Defined Infrastructure)やSDDC(Software-Defined Data Center)が注目されています。これらSDIやSDDCは、仮想化と何が違うのでしょうか?
- サーバーの仮想化は、ハードウェア資源を効率的に使うための手段として利用されています。それ以外に、サーバーを仮想化することのメリットとは何でしょうか。
- DellがEMCを買収することになったという報道が、いま注目されています。買収額は8兆円とも言われていますが、DellはなぜそれほどまでしてEMCを買収しようとしているのでしょうか。インフラ・ビジネスのこれからと絡めて、その理由を整理してください。
次週のITソリューション塾のテーマ「ITインフラ」のために用意した事前課題です。皆さんは、これにどのような回答を作られるでしょうか。
なかなかハードルの高い問題だと思います。しかも、絶対的な正解もありません。ネットで調べコピペするといっても、そのものずばりの答えを見つけることは簡単ではありません。また、分からないから諦めるのではなく、とにかく調べて自分なりの答えを書きだすように勧めています。
そうやって取り組んでみることで、自分の不足や曖昧を事実として受け入れなくてはなりません。そして、講義の場でその答えを見つけてもらっています。
上司に出ろと言われ、あるいは、必須だからと参加させられ、「やらされ事」や「他人事」として受け止めている人もいるのではないかと思っています。そういう人にも「自分事」として受け止めてもらえるようにとの取り組みです。もちろん、自分からすすんで参加する人も少なくはないのですが、そういう人にとっても疑問や質問を抱えて参加することで、講義へののめり込み方が変わってきます。
また、回答を作るに当たり次のようにアドバイスしています。
「人に伝わるわかりやすい文章で表現すること」
調べてメモを取ること、キーワードを集めて並べてみること。調べるに当たっては、そんなことも必要になると思います。ただ、それを書き出して終わりにしないことです。かならず、文章にしてください。そして、それを読み返して、「他の人が読んでも分かるだろうか」と問い掛けながら見直してください。他の人に分からない文章にしかならないとすれば、それは自分も分かっていないと言うことです。
また、キーワードやメモの羅列と文章には大きなギャップがあります。それは、ロジックです。知識とは、ロジック、つまりは物語として蓄積されていきます。それがないキーワードやメモの羅列は知識にはなりません。また、人にわかりやすく伝えようとするとき、何が枝葉で何が幹かを見極めなくてはならず、深く考察する機会を与えてくれます。
自分の言葉でわかりやすく伝えられない知識は、例えそれがあったとしても役には立ちません。大変なことだとは思いますが、そんなチャレンジもまた、この塾に参加したのだから仕方がないことと諦めてください。
塾だけではなく、新入社員研修やその他の研修でも同様の試みを行っていますが、明らかに講義への真剣さが増すように思います。
「今日の受講生は真剣みが足りない!」と文句を言う前に、こんな工夫をしてみてはいかがでしょうか。
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最新版【2015年10月】をリリースいたしました。今回の目玉は、最新ITトレンドを俯瞰するチャートの追加、IoT関連のチャートの追加、ビジネス戦略の内容刷新とSIビジネスを分析したチャートの追加です。
【テクノロジー編】(379ページ)
- 「デジタル化の歴史」を追加しました。
- サイバー・フィジカル・システムについて、既存のチャートを修正し、さらに新たなチャートを追加しました。
- IoTについてのチャートを追加しました。
- IoTのもたらすパラダイムシフトについてのチャート
- フォグ・コンピューティングのチャート
- 「クラウドにつながるとモノはインテリジェンスになる」チャート
- 人口知能(ティープラーニング)についてチャートを追加しました。
【ビジネス編】(67ページ)
- 新たに「SIビジネスの現場や課題」の章を立て、8枚のチャートを追加しました。
- 成長してきたSI産業
- SI事業のコスト構造
- SI企業のアドバンテージ・マトリクス分析 など
- 新たに「SIビジネスのが直面する現実」の章を立て、既存のチャートと4枚の新しいチャートを加えました。
- シチズンインテグレーターとの競合
- グローバル競争との対峙・新たな競争原理
- 異業種との競合 など
- 新規事業の立ち上げについて、一部内容を見直し、新しいチャートを加えて再構成しました。
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目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン