新入社員の皆さん、「朝のゴールデンタイム」を持ちましょう
「そういう知識はどうやって勉強されているのですか?」
新入社員研修でよく聞かれる質問です。私は、次のように答えます。
「勉強する時間をつくること。私は、そういうことからはじめました。」
「皆さんはまもなく現場に出ます。慣れない仕事ですから、やたらと時間がかかってしまいます。こちらの意志に関係なく先輩や上司から仕事がふってくるなんて当たり前の毎日になります。残業にもなるでしょう。夜は疲れ切って、家に帰って寝るだけという生活になるかもしれません。でも、それがこれからの日常なんですよ。わたしもそんな毎日でした。」
「そういう毎日の中で、自分があまりにも何も知らないことを悔しく思い、このままではヤバいぞと思い、勉強しなきゃいけないと焦っていました。そして、仕方がなく、誰にも邪魔されず、自分で好きなことを勉強できる時間を朝に見つけたんです。いまもその習慣が続いています。」
毎朝1時間を1週間続ければ7時間になるわけで、毎週終日研修をうけているのと同じです。1時間早く会社に出てくるもよし、近くのカフェで時間を過ごすのも良いでしょう。大切なことは、まずそういう自分のための勉強時間を作ることです。
何を勉強するかを決めてから時間を作るのではなく、まずは「カタチから入れ」とアドバイスしています。カタチができれば、気持ちは後から生まれます。何も考えず「カタチ」をつくることです。そのためのささやかな努力は必要ですが、それさえできてしまえば、自ずとその時間をどう過ごすか、何を勉強すべきかを考えるようになるでしょう。
何を勉強するかは、その時々、そして、人によって様々です。しかし、勉強のための時間さえ用意しておけば、そういう時々の変化にも対応できます。私は、この時間を「朝のゴールデンタイム」と呼んでいます。
「ご無沙汰しています。あれからずっと、朝のゴールデンタイムを続けています。」
新入社員研修を受け持つ日の早朝、その会社のそばにあるカフェで、5年ほど前に新入社員として研修に参加してくれた方に、偶然出逢いました。とても活き活きとしている彼の姿を見てとても嬉しくなりました。
「目的をはっきりさせ、何を勉強するかを決めて・・・」と気構えるのも良いのですが、そういうやり方はなかなか長続きしないものです。それよりも、生活のリズムの中に「朝のゴールデンタイム」を組み込んでみてはどうでしょう。きっと、毎日が、そして人生が豊になるはずです。
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最新版【2015年10月】をリリースいたしました。今回の目玉は、最新ITトレンドを俯瞰するチャートの追加、IoT関連のチャートの追加、ビジネス戦略の内容刷新とSIビジネスを分析したチャートの追加です。
【テクノロジー編】(379ページ)
- 「デジタル化の歴史」を追加しました。
- サイバー・フィジカル・システムについて、既存のチャートを修正し、さらに新たなチャートを追加しました。
- IoTについてのチャートを追加しました。
- IoTのもたらすパラダイムシフトについてのチャート
- フォグ・コンピューティングのチャート
- 「クラウドにつながるとモノはインテリジェンスになる」チャート
- 人口知能(ティープラーニング)についてチャートを追加しました。
【ビジネス編】(67ページ)
- 新たに「SIビジネスの現場や課題」の章を立て、8枚のチャートを追加しました。
- 成長してきたSI産業
- SI事業のコスト構造
- SI企業のアドバンテージ・マトリクス分析 など
- 新たに「SIビジネスのが直面する現実」の章を立て、既存のチャートと4枚の新しいチャートを加えました。
- シチズンインテグレーターとの競合
- グローバル競争との対峙・新たな競争原理
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- 新規事業の立ち上げについて、一部内容を見直し、新しいチャートを加えて再構成しました。
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目次
- 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
- 第1章 クラウドコンピューティング
- 第2章 モバイルとウェアラブル
- 第3章 ITインフラ
- 第4章 IoTとビッグデータ
- 第5章 スマートマシン