動画配信と価格破壊
動画配信サービスの世界に価格破壊が起きている。いや、起きようとしている。3~5本程度の動画を自社のウェブサイトから配信するのに、毎月30万円以上も払うのは明日からやめにした方がいい。2、3年前の話ならいざ知らず、今はネットワークは安く利用できるし、動画配信サーバだってオープンソースとAPIを組み合わせて安価に構築できる。そして、安価に構築できるものは安価に提供しなければならない。
販売する方の会社はセキュリティ、安定性などを武器にさも毎月30万以上のコストがかかるのが当たり前のように話すかもしれない。ただ、そんなセールトークに騙されてはいけない。企業努力をしていれば、2、3年前と同じ価格なんてことはありえない話である。
信用していいのは、私のセールストークだけ。「今ある会社からこんな見積もりをもらっているんだよね」といって、今日もある会社の社長から他社の見積もりを見せてもらった。初期導入費用30万円に月額利用料35万円。月額利用料は配信する量によってはまだ増える可能性があるという。
「社長、動画は何本配信するんですか?」「最初は商品PR用の動画を3本くらいかな」高過ぎるからこんな会社のサービスは利用しない方がいいといって、初期導入費用5万円+月額利用料5万円の見積もりを出す。「桁が違うんだな」その社長はそう言ってしばらく黙りこくってしまった。ただ、その社長が契約してくれるかどうかはまだわからない。ほとんどの場合は契約に持って行けるが、たまには安過ぎて信用してもらえないこともある。
企業が動画を配信するコストは、月額5万円くらいが妥当であると考えている。余った予算は動画の制作に回すか、動画配信サイトにアクセスしてもらうための広告に使うべきである。その方が絶対にお得である。
今はまだ動画配信に平気で毎月30万円以上も払っている企業も、実はそろそろ気がつきはじめている。それを証明するように、ビムーブVIDEOも最近は大手の企業の事例がここにきて急に増えはじめてきている。問い合わせも多い。
動画配信の世界に本当の価格破壊が起こるのはこれからだ。コスト削減の対策として、真っ先に見直されて良い予算が動画配信のコストだって、最近猛烈にそう思うのである。