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iPad mini、Kindle、Windows 8の怒涛の3日間に思う・Kindle編(第50回)

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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。

iPad mini、Kindle、Windows 8とリリースラッシュの中、いろいろと思うことを綴っております。今回は、「Kindle」編です。Kindleは、アマゾンによる電子書籍リーダー端末です。電子書籍リーダー端末は、ソニー、楽天など、各社から発売がされていますが、Kindleはその中でも使いやすさが一歩進んだ端末と言われています。さらに、非常に安い値段で提供されており、アメリカのタブレット市場のシェアも大きなものになっています。やっと、日本市場に投入されることになりました。

しかし、このKindleは、電子書籍リーダーというハードウェアの側面だけでなく、Kindleストアという電子書籍プラットフォームの方が大きな存在だと思っています。Kindleストアは、アマゾンと同じプラットフォームにて、ワンクリックで簡単に書籍が購入することができます。

さらに、Kindleストアで購入した電子書籍は、Kindleだけでなく、iPhone、AndroidなどのKindleアプリでも読むことができます。購入した書籍はクラウド上に保存されているため、どの端末でもダウンロードして読むことができます。

この「簡単に購入」と「どの端末でも読める」という電子書籍では必須の環境を、実はどの電子書籍サービスも実現できていませんでした。購入に際しては、煩雑なID取得、パスワード入力、クレジットカード登録などが必要となり、購入の度にパスワード入力が必要、というのがスタンダードなスタイルでした。Kindleストアは、アマゾンのIDさえ持っていれば、アマゾンらしい簡単な購入になっています。

さらに、マルチプラットフォームでどの端末でも読める、というのは大きなポイントです。ハードウェアを制限したり、読める端末数を制限したり、一度ダウンロードした書籍はクラウドに戻さないと他の端末にダウンロードできなかったり、と、今までの電子書籍サービスは大きな制限がありました。それをシームレスなスタイルで、ユーザーが使いやすい形で提供しているのがKindleストアです。

Kindleという優れた電子書籍リーダーに加えて、最高に使いやすい環境のKindleストア。電子書籍としては最強の組み合わせと感じました。

と言いながらも、Kindleを購入するかというと、ちょっと微妙な感じです。それは、KindleアプリがiPhoneとAndroidで非常に使いやすいからです。これならば、Kindleを持ち歩く必要なく、スマートフォンでKindleストアが利用できるなあ、というのが、現在の正直な感想です。

電子書籍ファンの私は、電子書籍サービスは、ほとんどのサービスを試していますが、その中でも秀逸に感じるKindleストアです。今後、どんな風に広がっていくのか、楽しみです。

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