怒涛のWindows 10 Mobileリリースはスマホ界の地図を塗り替えるのか
モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。
マイクロソフト製のスマートフォン向けOS、Windows 10 Mobileがついにリリースされました。デスクトップPC向けOS、Windows 10が2015年7月にリリースされてから、約4か月遅れのリリースとなりました。
Windows 10 Mobileの前バージョンであるWindows Phoneは、iPhoneやAndroidの独占状況のスマートフォン市場にて苦戦を強いられていました。Windows 10 Mobileへのバージョンアップにより、デスクトップPC向けのWindows 10との親和性をより高くして、Windowsを掌の中に、という感覚が強くなっています。
具体的には、WindowsストアアプリをPCとモバイルの共通アプリ化し、ハイエンド端末ではディスプレイやキーボード、マウスを接続してPCのように使える機能、Continuumを搭載しました。そして、Windows 10の目玉機能であるパーソナルアシスタント機能Cortanaも対応しました。
Windows 10のリソースをスマートフォンに投入したWindows 10 Mobileですが、現状のiPhoneとAndroid寡占状況の市場ではまだまだ不利な状況です。しかしながら、日本のモバイル市場に置いて、Windows 10 Mobileにとって追い風な環境もあります。格安SIMとSIMフリースマートフォンの普及です。日本の通信キャリアからはリリースされにくいWindows 10 Mobileも、SIMフリースマートフォンとして登場する土壌ができたのです。
結果的に、Windows 10 Mobileのリリースに合わせて、続々と端末が発売になりました。FREETELのKANATA 01、マウスコンピューターのMADOSMA、ヤマダ電機のEvery Phoneです。まだまだリリースが続くと思われます。iPhoneやAndroidの普及が一段落した様子の中、勢いのあるSIMフリースマートフォンにおいて、Windows 10 Mobileスマートフォンが登場は良いタイミングとなりました。
端末が出そろったところで、ユーザビリティの向上が必要です。それには、アプリなどの充実が必須です。まさに、これからがWindows 10 Mobileの勝負時です。PDA時代の1997年にリリースされたWindows CE、Windows Mobileと使い続けてきた筆者にとって、このWindows 10 Mobileのリリースは嬉しい出来事です。是非、スマートフォン市場のシェアを広げていって欲しいと思っています。