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プロってこういうことか 〜【書評】松本人志 仕事の流儀

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こんにちは。プロに関するオルタナトークも第4コーナーを曲がった今、最後方で鞭を打つ男、松井です。

レースは参加することに意義があるそうですよ。

今回のテーマである「プロ」についてちょうどいい本を読んだので紹介します。

その書籍は「松本人志 仕事の流儀 」です。

これまで僕はビジネス書などで仕事の進め方や考え方は見てきたことがありますが、芸人さんの仕事論というのは見たことがないです。しかし、蓋を開けてみればかなりの部分でビジネスで好とされる方法が上がってきています。そしてなおかつ新しい発見を得ることも出来ました。

特に気に入ったのが、会議などでの仕切り方。仕切り上手になるためにはむしろ視野を狭くするということだそうです。余計なものが見えるからこそ議論がとっ散らかるのであって、視野を極限まで狭くすれば結論まで導きやすくなる。確かにそのとおりかもなと思います。

今夏は本書も合わせ、何かとプロの仕事に関する書籍を読むことが多く、プロフェッショナルについて考えてみました。そして、プロフェッショナルで有ることのたった一つの条件が見えてきました。

それは、

「必要なもの以外は捨てる」

これです。

これを見ていまさらと思う方も多いと思います。なんせ今まで多くのビジネス書、自己啓発書で語られてきたもので、目新しさなんか少しもありません。まあ、本質的なことなんていうのは得てして派手さや目新しさとは縁遠いものなのではないかと。

そういった意味では「成功するための3つの法則」だとか「成功者の習慣」といったたぐいの書籍が多く出版されるのはやはり本質を語るだけではインパクトが無く、本を売るということにおいては難しさがあるからでしょう。

一時期、コアコンピタンスなんていう言葉が流行りましたが、それこそまさに重要な事以外は捨てて、大事なことにリソースを投入するということです。そう考えると出版業界はもはやプロフェッショナルから遠ざかってきているのでしょうね。たったひとつの流行に装飾が派手な書籍を山ほど投入してしまうのですから。

ただ、ほんとうに自分にとって必要なものは意外と見つけづらいと思うので、大事なものの見つけ方という本は多少参考にはなるのかなとは思います。それも、本当のプロからしたら「やりたいことをやれ」とうことになるのでしょうけど。

今回はなんとか1000文字に収まりました。いらない記述を捨てるの大変。

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