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6つのSNSを引き合いにITの6年を振り返る満6ヶ月のブログ

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ITmediaオルタナティブが6周年ということで番長と遊ぶことを義務付けられている下々の者達のひとりとして6にちなむエントリーを書きます。

実際のところかなり出遅れているんだけど、そのへんは気にしないでください。申し遅れました、松井です。

しかしまあ、6年というとインターネット界隈の変化といったら眼を見張るどころか視界を超えて雲の上の存在に、ってちょっとうまいことを言いながら振り返るのが筋ってものでしょうが、僕はそういうコトしません。

これから繰り広げられるのはソーシャルネットワークを種に大風呂敷を広げている人々の風呂敷に、目立たない程度に、そして、ちょっと嫌だなっていうくらいの穴を6つ開けていく作業です。SNSを患っている方々はこの場で引き返したほうが快適ライフを過ごせる気がします。

今回取り上げるSNSは当然6つ。
・mixi
・Twitter
・facebook
・Instagram
・foursquare
・Linkedin

この辺が今、そしてこれからのメジャーどころという感じでしょうか。がんばれニッポン。

こうして見てみるとSNSもいくつかのパターンに分類されますよね。

<つながり型>
mixi
facebook
Linkedin

<浸透型>
Twitter

<地域型>
foursquare

<コンテンツ型>
Instagram

Twitterの分類については説明が必要でしょうか。mixiチームのSNSは意図を持って人とつながりに行くのに対して、Twitterではひとりごとのようにつぶやいてたらいつの間にか存在を認知する人が多くなるといった具合であくまでもつながりっていうより浸透という言葉が当てはまるように思います。かと言って混ざり合うという感じでもないですね。うすーいレイヤーがいくつも重なるような感じです。

別の見方をすると、Twitterのみ拡散型で、それ以外は集約型と見ることもできますね。どれもあるセグメントに人が集まってくるという。そういった意味ではTwitterが宇宙的で、それ以外は星ですね。この説明はすこぶる分かりにくいか。

さて、ではこれまでの話は踏まえずに次の展開へ。

上に挙げたいくつかのSNS。

これらが注目されてからという物、コミュニケーションのあり方が劇的に変わったと流布する人々がたくさん出てきました。Twitterがコミュニケーションを変えるとかFacebookで新しいマーケティングを、など。

僕はここに大きな疑問を感じます。

そんなに言うほど変わってますか?

6年前を思い返してみると、Yahoo!がまだまだ頑張っていて、掲示板やグループ、チャット等色々なコミュニケーションツールを提供し、それなりに賑わっていました。Yahoo!チャットなんてよくも悪くも出会いの場としてかなり注目されていましたし、グループはネット上のサークルみたいなものでした。

さらに遡れば、あの悪名高い2ちゃんねるもSNSとして立派に機能していたように思います。カテゴリ分けされた掲示板には共通の興味をもつ人々が集まり、意見を交わし、時にはオフ会などでリアルなコミュニケーションにつながっていきました。かく言うわたくしも楽器作曲板でオフ会に参加し、その後も付き合いを持つ友人ができました。

こうやってよくよく考えてみるとインターネットのサービスってほとんど進化していないように思うんですよね。

個人的な話で言えばWith9というバンドメンバー募集サイトでメンバー見つけて、それ以来10年くらい続いている友達がいるのですが、あのサイトも自分のプロフィールを公開して、誰かと誰かが求め合ってつながっていたわけですから、Linkedinと仕組みはほとんど一緒なんですよね。

では、同じようなサービスがあったというのになぜ今これだけSNS騒がれてるかといったら、単純に使う人が多くなったからなんですよね。変わったのはサービスではなく人である、ということは言えるでしょう。FacebookやTwitterはマーケティングツールではないです。人がたくさんいるからマーケティングが成り立つだけなんです。

いや、もっというともうマーケティングは死んでると思うんですが、それは今日はおいときます。

そういったわけで、SNSで盛り上がる中、わたくしがブログでもTwitterでもほとんどSNSのことを取り上げないのは、SNSの概念がもともと存在していてワクワク感を感じていないというところが大きいのですね。

むしろデバイスとかアプリケーションの方はこれからもっと盛り上がっていくでしょう、僕の中で。なんせSNSといった漠然とした概念よりも仕事を、遊びを、世界を変える可能性を持っていますから。実際、この6年でデバイスの姿や処理能力が飛躍的に伸び、インターフェースの進化によってそれほどテクノロジーに詳しくない層でもインターネットに参加できるようになったわけで。

ビジネスの現場においてもSNSを活用したら売上が2倍になるなんて確約はできないですが、Excelを使いこなしたら作業時間を10分の1にすることは確実です。そのほうがお客さんだって納得して対価を払えるでしょう。こういう眼に見える成果ってのがやっぱり楽しいのですよ。

そんなわけでこの6年を振り返ってみたらなんだかネガティブな内容になりましたが、最初に宣言した以上の後ろ向きな内容に僕自身がびっくりしています。そうは言ってもSNSに対して否定的な感情を持っているわけでは無いんですが。なんせTwitter大好きですし。Facebookは名刺がわりに便利だし、Instagramは単純に楽しいし。pixivも楽しそうだけど参入障壁高いなぁ。バカ画伯としてはつらいところ。。。

でも、それでもやっぱりSNSもアプリとしての側面がちゃんとしていないと魅力が無いですね。その点でFacebookやLinkedinは積極的に使う方向には気が向かないかな。

というわけで、せっかくの6周年記念企画でしたが、しっぽりと過去を振り返ってみました。最後になりますが、ITmediaオルタナティブが6周年を迎えた今月、このブログも満6ヶ月になりました、よね?多分そのくらいです。

そんなこんなはありますが、これからもよろしくお願いします。

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