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東南アジアの国、ラオスの新型コロナウィルス最新状況

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東南アジアでも新型コロナウィルスの感染が広がりつつあります。

タイでは、非常事態宣言で商業や外国人の入国がかなり制限されるようです。

感染者数ではマレーシアが多いようですが、人口あたりではブルネイやシンガポールも心配。

昨日来、それまで感染が確認されていなかったミャンマーとラオスでも続いて発生が認められたそうです。

これで、ASEAN10カ国はすべて感染国になりました。

さて、そのラオス、24日午後の保健省による緊急記者会見で感染例が明らかにされました。
確認された感染者は2名、いずれもラオス国籍。ビエンチャン在住。

うち1名は28歳の男性、ホテル従業員。3月5日から8日にかけてバンコクに滞在し、9日に帰国。発症後、検査で陽性。
もう1名は、36歳の女性、ツアーガイド。海外からの団体ツアーに同行、ラオス国外に出たツアー参加者の感染が判明、その後検査で陽性。

両名ともビエンチャン首都の主要病院のひとつ、ミッタパープ病院で隔離、治療を受けており、容態は安定しているとのこと。

そして、一日たって、最初に確認された2例のうちの1名の友人から3例目が見つかったそうです。

検査結果待ちの方がいたり、タイのロックダウンに伴う帰国者などから、さらに判明する可能性があります。
こうした中、感染確認された方の足取りなどについては、日本よりも情報が公開されています。

下記に、在ラオス日本大使館からのお知らせメールの一部を転記します。ここでは勤務先や行動歴などが掲載されていますが、別のニュースでは、名前やおおよその居住地なども明らかにされています。
プライバシーと公共の利益のバランスとして議論のあるところではありますが、しっかりした対応がとられている印象です。

ただ、タイからの帰国ラッシュでは、正規の国境通過ではなく、小舟で川を渡るというパターンもあるのではと言われており、こうした人たちの状況については心配な面もあります。

一方、ラオスではFacebookなどを通じて、消毒用エタノールの販売など、いつのまに手配していたのか?と思うような機転の効いた商売も見かけます。私が見たケースでは、価格設定はボッタクりというレベルではなく、比較的妥当な水準でした。なんとなく心優しいラオスの国民性が現れているような気がしました。(もっとも、ボッタクりやアコギな事例もあるだろうとは思います。。)

日本も油断できない状況ですが、リーダーシップと協調で、この難局をラオスも無事に乗り切れることを切に祈ります。
また、ラオスに残られている日本人のみなさんがご無事でありますよう。お気をつけてお過ごしください。

Lao-Japan Gateway 磯島
https://www.facebook.com/laojapangateway/

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(在ラオス日本国大使館からのお知らせ 2020/03/25 21:40 付)

1 3月25日,ラオス保健省は,首都ビエンチャンで更に1名のCOVID-19感染者が確認された旨発表しました。当該感染者はラオス国籍の以下の方です。感染者数は計3名になりました。
○ 首都ビエンチャン在住の26歳男性

2 上記男性は,昨日感染につき発表のあったクラウンプラザホテル従業員の友人であり,飲食を共にしたとのことです。
 ラオス政府は,上記クラウンプラザホテル従業員との接触者113人を特定。また,同じく昨日感染につき発表のあったツアーガイド女性との接触者を133人特定しました。これらの接触者に居所待機を勧告し,うち13人に対しCOVID-19感染の有無を判定する検査を実施し,現在結果待ちとのことです。

3 本日のその他の発表は概要以下のとおりです。
(1)クラウンプラザホテル従業員の足取り
ア 3月4日からタイ・バンコクに研修視察旅行し,同9日に同行者5名と共に空路でビエンチャンに到着した。
イ 3月10日,ミタパープ病院を受診するも,無症状のため居所待機を指示されず,3月21日まで職場で通常通り勤務した。
ウ 3月21日に発症して検査を受け,同23日に陽性が確認された。
(2)ツアーガイド女性の足取り
ア 3月7日から10日,同ガイド女性は,欧州からの団体客38名を案内し,首都ビエンチャンを観光後,車両でバンビエン,ルアンパバーンに移動した。その後,当該団体客は,カンボジア・シェムリアップに空路で移動した。
イ 3月12日から20日,当該ガイド女性は,更に別の欧州系観光客3名を案内し,ルアンパバーン,ウドムサイ,ポンサリー(ムアンクワ)及びバンビエンを訪問した。
ウ 3月21日,同ガイド女性は,上記3名の客を見送った後,ルアンパバーンから首都ビエンチャンに空路で移動したが,体調不良のため,首都ビエンチャンのスワンナーホテルに宿泊して体調を自己観察した。
エ 3月22日,体調不良のため午後2時にミタパープ病院を受診。この日は感染を確認できず,引き続き居所待機を実施。3月23日に体調が回復しないため,再びミタパープ病院を受診して陽性が確認された。

4 また,ラオス政府は,上記クラウンプラザホテル従業員及びツアーガイド女性が搭乗していた以下の航空便の搭乗者に対し,濃厚接触の可能性があるので,自身の健康状態を自己観察するよう注意を呼び掛けています。
○ 3月7日  TR350 ルアンパバーン発ビエンチャン行き
○ 3月9日  TG574 バンコク発ビエンチャン行き
○ 3月11日 QV525 ルアンパバーン発シェムリアップ行き
○ 3月11日 TG2573 ビエンチャン発バンコク行き
○ 3月21日 QV104 ルアンパバーン発ビエンチャン行き

5 なお,3月25日,トンルン首相が記者会見を行い,以下の措置を発表しています。
(1)周辺国から帰国した出稼ぎ労働者の14日間居所待機を厳格に実施。
(2)医療専門家の推奨する方法に従って各自予防し健康状態をチェックすること。
(3)会議等,大人数の出席する行事の中止。テレワークの推奨。
(4)遠方への外出を控え,用事はできるだけ電話で済ませること。
(5)身体に異常を感じたときは166に通報すること。
(6)対策特別委員会が追加の通知を発出するので,国民はそれを厳密に守り,対策に協力すること。

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