MacBook AirのTVCMを見て気がついたこと
確かめたわけではないですが、MacBook AirのTVCMってきっと世界共通ですよね?
iPodのかっこいいやつも、たぶんそう?
で、なにに気がついたかというと、、、考えてみたら普段見ているTVCMって大概日本人向けで海外と同じ映像のものは少ないんじゃないかなということ。
他にも各国共通で同じ映像を使っている広告はあると思いますが、実際には違和感があったりする気がします。雑誌広告などでままみかけるひどいものだと、日本語のフォントがあり得ない形をしてたりして、どちらかというと手抜きというか、日本市場のことを考えてないなーという印象だったりすることもしばしば。
日本人の感覚としては、日本人向けにあつらえてあるものを心地よいと思う傾向があるんだろうと思います。
それは、ユニークであることを尊重するという観点では重要でしょう。一方、グローバル企業の広告展開で考えれば、共通のブランドイメージの構成という面でもコストの面でも日本だけ別にするというのは難があるでしょう。
少し前にある日本の大手電機メーカーががグローバルで広告を統一したことがありましたが、少なくとも国内での浸透はいまいちだったのではないかと思います。(勝手な印象ですけど)
と、考えてみると各国で共通の映像をそのまま使って上手くブランディングができるAppleてすごい存在だなあと思うわけです。日本でそういう手法が通用するのはファッションブランドでしょうか。いけそうなわりにはホテルとかエアラインでもなかなか難しいみたいですし。
この日本にあるユニークさへの心情的なこだわりは、おそらく意地みたいなもので、それが良くもありわるくもありということじゃないでしょうか。
外資系企業のマーケティングという観点では、まったく面倒な市場でしょう。一方、日本発のものを海外で展開しようとするときにも難しさが出てしまいます。
とはいえ、逆に考えるとユニークであること、ユニークさを大切にすることはブランディングでも競争優位においても極めて重要なことであるわけで、そういう職人気質な日本人の特性というのも大事にしたいところですね。
強みと弱みは表裏一体だったりします。プラスを生かして、マイナスをうまくカバーしてグローバルなものを取り込んで日本独自のものを打ち出していけるようにできればいいなと思いました。
*ところで、MacBook AirのTVCMって日本専用じゃないですよねぇ。そうだったら、このエントリーが成り立たないんですけど。。。(^_^;)