スタートアップ向け無料イベントMicrosoft Ventures Meetup開催!
5月29日、30日の2日間、お時間とれる方は是非会場に足をお運び願いたい。スタートアップに興味のある方々を対象とした無償イベントMicrosoft Ventures Meetup(以下、MSV Meetup)を開催できる運びとなったことを、このブログの読者のみなさまにも改めてご案内させていただきたい。
開催概要
日時:2014年5月29日(木)14:10-20:30、30日(金)10:00-17:50
会場:ザ・プリンス パークタワー東京@赤羽橋 de:code expo会場内
参加費用:無償
お気づきの方もいらっしゃると思うが、同会場で同時開催となるde:codeの併催イベントである。de:codeは早期申し込み割引でも約10万円の有償技術詳細解説イベントであるが、こちらのMSV Meetupはスタートアップ企業やその支援団体、革新的なテクノロジーに興味のある開発者のみなさまを対象としたオープンなイベントと位置づけており、多くの方々に広くご来場いただきたいと考えている。
申し込みはコチラから。
会場がやや手狭なのでお申し込みはお早めに。
お手頃価格の協賛プログラムや、ピッチ枠に登壇したいというご要望もお待ちしている(※私宛直接コンタクト)。
de:codeのセッションや登壇スピーカー情報が徐々に公開されてゆく中、いさごはしゃべらないのか?というお問い合わせを多数頂いているのはありがたいことではあるが、結論、de:codeでのセッション担当はなく、キーノートも含めて登壇する予定はない。その代わり、こちらのMSV Meetupはほぼ出ずっぱりとなる。
第135 MS小隊設立前からのゲリラ的な活動含め、これまで多くの外部主催イベントなどを通じてスタートアップエコシステムにおけるマイクロソフトとしての存在感を高めてきたが、今回はイベント主催側として、みなさまを迎え入れることになる。VCなどが主催するビジネスピッチ主体の会合とも、開発者による純然たるハッカソンとも異なる、マイクロソフトらしさを活かしたコンテンツを準備しているので、楽しみにしておいていただきたい。
Day1は、オープニングセッションとEdTech Camp、懇親会で構成。
Startups Meet Enterpriseというテーマ性をもたせている。
オープニングセッションには本社Microsoft VenturesからAya Zook @ayazook を召喚。de:code含むイベント全体で唯一の"外タレ"スピーカーである。全世界でグローバルに展開するMicrosoft Venturesが各地でどのような活動をしているか、その狙いも含めお話しさせていただく貴重な機会となる。AyaはDay1のみの参加となるので、直接話をしたい方はチャンスを逃さないようにしていただきたい。
EdTech Campについては以前このブログでもご紹介させていただいているが、シリーズイベントのファイナルを15:20からの時間帯で開催する。NTTドコモ・ベンチャーズ、ベネッセ、日本マイクロソフトの3社が連携して、比較的スタートアップ単体でのビジネス化が難しいとされる教育・学習分野におけるIT化、"EdTech"を一時的なブームに終わらせず、継続的な成長分野とするために行っている活動で、まさに"Startups Meet Enterprise"の具体的な一例である。
最終回には、アワード候補チームによるプレゼンテーションおよび審査、審査員によるパネルディスカッションを中心に構成する。審査員はデジタルハリウッドの杉山学長、WiL松本真尚氏、経済産業省新規事業室石井氏、および主催3社からの代表各1名。今回の取り組みは日本におけるEdTech分野の中心的存在であるデジタルハリウッド大学院の佐藤先生にプロデューサーとして参画いただいていることもあり、起業家、エンジニア、教育現場、支援元大手企業のキーパーソンがバランスよくあつまる機会となっている。タブレットやその他デバイス、クラウドの普及の波を利用して、学校教育や生涯学習のあり方を変えてゆこうとしているスタートアップを、微力ながら応援させていただきたい。
de:codeパーティーとは別会場で行う懇親会にもご参加いただければ幸いである。
翌日、Day2は"Startups Meet Geeks"というテーマで、より技術色を強めた内容としている。中でも、Internet of Things(IoT)にできるだけフォーカスをあてたい。午前中は、日本マイクロソフトCTO加治佐による独立基礎研究機関Microsoft Researchがらみの最新テクノロジー紹介セッションとMicrosoft Innovation Meetupとして開催。昨年のMicrosoft Innovation Meetupでは、KINECTを医療現場で活用したOPECTが最優秀賞を受賞。また、ここでの接点から最終的にラスベガスのCESキーノートでインテルの最新技術デモとして披露したSHIKUMIデザインも登壇しており、今振り返ってみても、非常にレベルの高いプレゼンテーションが多かったものと自負している。
今回は、他のスタートアップ系のアワードなどとの差別化、および、マイクロソフトらしさの追求から、よりテクノロジー重視の方向で選定を行う予定である。ビジネスモデルのちょっとした工夫やサービス開発のスピード勝負である程度方程式が見えてしまいつつあるスマホアプリ系を高く評価するのではなく、マネタイズに多少の問題がありながらも技術的価値の高いチームを「えこひいき」することになり、他のピッチイベントとは趣の異なる顔ぶれになることが予想される。
ランチの時間には、Lightning Talk(LT)第一弾の時間を設けている。5分間の凝縮したプレゼンテーションを連続的に聞いていただくことで、多くのアイディアを短時間で浴びることができる。MSV Meetupでは、一方的にセッションをおとなしく座って聞いているだけでなく、発言機会を増やしてインタラクティブ性を高めたり、参加者同士の交流の機会を重視したいと考えている。LT登壇を希望される方は、私宛個別ご連絡いただきたい。すべてのご要望にお応えできるわけではないのだが、IoTがらみのオモシロネタであれば、当選確率は高いと思われる。
午後イチは、IoTにおけるクラウド側、BigDataに注目し、もはやデータ解析になくてはならない道具となったHadoopを活用するコンテンツ。多くの優秀なAzureエンジニアを生み出すことになった伝説的イベントであるインストールマニアックスを復活させ、今回はチューニングマニアックスと改名。(※もはや完全にオープン化したAzureではOSSのインストールが簡単になりすぎて競技が成立しなくなってしまったため)WordPressをチューニングする部門の他に、Hadoopでの処理速度を競う部門を新設。この場では、Hadoop部門のチャレンジャーによる解説や実演、パネルディスカッションを行う予定だ。Hadoop使いの生態を把握するにはよい機会になると思われる。
さらにその後14:40からは、IoT トップランナーによるパネル ディスカッション Powered by "The Bridge"と題し、スタートアップ系のWebメディアとして急成長、もはや定番となったThe BridgeとのコラボでIoTセッションを実施。Cerevo岩佐氏、カートモ(ZMP)谷口氏、Sassor石橋氏の登壇が決まっている。ちょうどインテルキャピタルによるZMPの出資が決まったところで、本件告知できるのは大変喜ばしいことである。ゲームやスマホアプリとは成功要因がいろいろ異なり、まだ業界として知見がたまっていないハードウェア連携のIoT分野において、ビジネスを成長させているキーパーソンが揃ったセッションは、要チェック。
Lightning Talk第二部をはさんで、最後は、Microsoft Ventures Bar #3 「激論、スタートアップとマイクロソフトで創る未来」を、澤円、池照直樹、いさご+αというキャラの濃いメンバーで締めくくらせていただく予定だ。
2日間を通して、マイクロソフトがスタートアップ企業や起業を志す、興味のある開発者のみなさまとどういうコラボができそうなのか、理解いただける内容となっている。もちろん、興味のある一部パートだけの参加でも構わない。我々と、一緒にがんばってくださっている仲間の活動の魂の結晶を、会場でご覧いただければ幸いである。
本イベントを実施するに当たり、実は当初から悩ましい課題があり、準備が進む現段階においても、未だ自分の判断が正しかったのか不安になることがある。
冷静に考えて、de:codeとは完全に分離して、独立したイベントとして実施した方が効率的ではないかという点だ。約10万円の参加費用となる技術習得イベントであるde:codeに社内稟議を突破して参加されているお客様像とは、異なる属性の方々を対象にしているMSV Meetupを、同じ会場で、併催イベントとして実施する必然性はさほど高くない。もちろん、会場費やオペレーションコストなどを考えれば集約した方がよいこともあるのだが、正直、マイクロソフト主催の大規模イベントの体裁であるが故に自由がきかないこともあり、スタートアップの文化圏にあったイベントとして実施したいという想いで検討している過程においては、勝手に別会場でやりたくなることもある。
しかしながら、MSV Meetupをやろうと決めた時点で、「文化の融合から逃げない」と心に決めており、その方針は貫きたいと考えている。これはひとつのイベントの体裁の話ではなく、マイクロソフトがスタートアップのみなさまと向き合うにあたっての覚悟でもある。エンタープライズ企業とスタートアップ、コンシューマー向けサービスとビジネスアプリ、センサーなどのハードウェア含むデバイスとクラウド、起業家とエンジニア、若手技術者とベテランエンジニア、スピードと安心感…など、いろいろな価値観の違いが交わるところにマイクロソフトがいて、我々が媒介することにより、新たな価値が生まれる、そのためには「文化の融合から逃げない」ことが重要であると考えている。
de:codeにご参加予定の方々も、セッションの合間に顔を出していただけるとありがたい。
MSV Meetup会場で、みなさまとお会いできることを楽しみにしている。
---
「連邦もジオンも、宇宙も地球も関係ない。みんなのために『ラプラスの箱』を……!」
by バナージ・リンクス