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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

シカゴとダブリンのデータセンターを実戦配備。PUE1.22の高効率でさらに戦線を拡大

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GoogleやAmazonとのインフラ獲得競争の機運がさらに高まりそうである。
7月からシカゴとダブリン(アイルランド)の2つの巨大データセンターが稼働する。

これら2つの最新鋭データセンターはマイクロソフトが第三世代と呼んでいるもので、
コンテナ型だったり、屋根なしの屋外設置にしたりと、従来型のデータセンターとは
異なる工夫を随所に盛り込んでいる。延長線上にある第四世代のコンセプト動画は
さまざまなところで取り上げられていたこともあり、ご覧になられた方も多いだろう。

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公表しているスペックはあまり多くはないが、例えば使用電力でみると、シカゴは
当初30MW(メガワット)→60MWまで拡大、ダブリンは5.4MWでスタート→22.2MWまで拡大、
敷地面積ではシカゴが700,000 square feet、303,000 square feetとなる。
単位の違いもあるが、このレベルの広さになるともう直感的にわからないところだが、
700,000 square feetというのは、アメフトのコート16個分ということらしい。
気候などの兼ね合いでシカゴは屋根つきだが、ダブリンは屋外設置型だ。

シカゴではコンテナ型のサーバーが使われており、1台のコンテナに1,800~2,500台
程度のサーバーが詰め込まれている。集積度としてはかなり高い。

Chicago_dc

とはいいつつも、シカゴのデータセンターの航空写真を見る限り、
「なんだ、意外と普通のデータセンターじゃないか」と思われる方も少なくないだろう。
これなら、日本のデータセンターでも勝てる!と。

どこか1拠点という話であれば、確かにそうかもしれない。が、これらのデータ
センターは今後の建設計画の先鋒であり、同じようなスケール感のデータセンターが
世界中にいくつも建設されてゆくのである。そして、高度に仮想化され、地理的に離れた
サーバー同士が連携するパブリック・クラウドの世界では、全地球規模での総力戦になる。

となると、やはり世界は5台のコンピューターに席巻されてしまうのか、製造業が経験した
空洞化と同じく、人件費や地価の面で圧倒的に不利な日本にデータセンターを建設して
世界レベルで戦うのは難しいのか、と思ってしまいそうなところだが、世の中そこまで
単純に進むわけでもない。

ひとつには政府が法規制で産業育成することも考えられるが、あまり前向きな話でも
なく、長期的に考えると国際的な競争力をさらに失うことになってしまいかねない。

別の見方で、先日IBMが発表したIBM Smart Businessに見受けられるアプローチ
すでに大規模なファシリティを所有している大手企業やホスティング事業者にとって、
現実的な選択肢のひとつとなるかもしれない。ファシリティは日本で所有しながら、
その運用をグローバルなクラウドベンダーに任せることで、高コスト体質を抑制し、
クラウドの拡張性を享受することができれば、悪くない選択肢となろう。

現時点、マイクロソフトがAzureでそのような方向性を公に発表しているものではないが、
ビジネス条件如何で解決できない話でもないだろうと思われる。
※あくまで個人的な見解である

ガンダムの宇宙世紀を舞台とした戦略級シミュレーションゲーム不朽の名作
ギレンの野望における最も基本的な戦略にも、データセンター建設と似た共通点がある。
連邦でもジオンでも、早期に生産拠点を確保することが定石だ。占領することで得られる
収入や資源も高いこともさることながら、なにより侵攻作戦実施時にボトルネックとなりがちな
兵器生産ラインをおさえられることが大きい。

クラウドにおけるデータセンター構築競争を考えると、データセンターなど地球上どこにでも
作れそうに思われるかもしれないが、電力、地価、ネットワークコスト、人件費、地震や
水害などの耐障害性、行政誘致などのファクターを考えてゆくと、候補地は無限ではない。
初期建設コスト、運用コストの両面で有利な条件の拠点を早期に確保できれば、
サービス提供価格にも反映され、ユーザーとしてもメリットが享受できることから、
シェアを伸ばすことができるだろう。

マイクロソフトとGoogleとAmazonが繰り広げることになるデータセンター建設競争を
対岸の火事と思い過ごすことなく、その恩恵をいかに自分のビジネスに組み込んでゆくかを
考えながら、来るべき時のために準備をしておいていただきたい。

なお、今回からAzureの鼓動におけるカテゴリを一新している。ここまでデフォルトのままで
通してしまったことでご不便をかけしてしまったことは申し訳ないが、今後はカテゴリを
活用した過去投稿の参照もよろしくお願いしたい。過去投稿のカテゴリ付け替えは
手作業になってしまいそうなので折を見て。

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