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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

【ネタバレ注意】ガンダムユニコーン最終回。クラウド各社にシャアの残留思念ほどの想いや信念はあるか

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Windows7の先行発売開始やらiPhone3GSも気にならないこともないのだが、
あえてはずしてユニコーン。なぜなら今日26日はガンダムエースの発売日だからである。
お気づきかもしれないが、ほぼ日更新達成中のこのブログ、週末金曜日
ガンダム成分の比率が高く配合されている。非ガンオタの方にもなんとなく
わかるよう多少は配慮しているつもりなので、お付き合いいただきたい。

まず、ご存じない方も多いかと思われるのでガンダムユニコーンについて簡単に解説。
ガンダムエース連載中の福井晴敏氏による小説。キャラクターデザインは安彦良和氏、
メカニックデザインはカトキハジメ氏。『逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年、
シャアの再来と目される仮面の男フル・フロンタルを首魁とするネオ・ジオンが再び
連邦軍と対峙することになる、というガンオタ世代を捉える直球系の作品である。

- アクシズ落下を阻止したシャアとアムロは結局どうなったのか?
- ネオ・ジオン、連邦両陣営のモビルスーツはどう進化しているのか?
- 脈々と抵抗を続けてきた旧ジオン派抵抗勢力は最後どうなってしまったのか?
- ZZは見てなかったが、そういえばミネバ・ザビはどうなったのだろうか?

というあたりが気になってしまう方は、間違いなく必読。さらに、宇宙世紀のスペース
ノイドvs地球連邦という対立の構図がどのように創り上げられたかも語られている。

この抗争を巻き起こしているのが「ラプラス憲章」という存在。宇宙世紀に改暦となる
セレモニーを地球軌道上の宇宙ステーションにある地球連邦政府首相官邸ラプラスで、
発表された以降の宇宙世紀のよりどころとなる非常に重要な条文なのだが、これが
陰謀で改変されており、そのオリジナルが「ラプラスの箱」として秘匿され続けてきた
という設定になっている。

本来の条文には、宇宙に出ることで人類が進化するかどうかはわかないが、もし本当に
そのような人物が現れるのならば、優先的に地球連邦政府の要職につけるという記載が
ある。これに既得権益を脅かされることを危惧した人々の手によってラプラス憲章は
改変された形で発表され、可能性に満ちあふれるはずだった人類の宇宙進出は
棄民政策へと流れ、その後の反発、対立を生み出し続けるしこりを生むことになる。

ガンダムの世界観に共通しているのは、戦いを生み出す構図の描画である。
SEEDの世界観ではロゴスという戦争を裏で操る軍事産業の支配階級がでてきたが、
今回は同じような立ち位置でビスト財団という組織が描かれている。
そして、実際のビジネスにおいてもそのような存在があると思った方が良い。

裏で操る側になるのか、操られて踊る側になるのか、そのときのポジションにより
とれる立場には制約はあるだろうが、正面から対立している競合関係があったとしても
素直に見てとれるほど単純ではないということは意識しておくと見えないものも見えてくる。

もうひとつ、今回の最終回では、適役フル・フロンタルの正体が描かれている。
圧倒的なカリスマであるシャア総帥を失ったネオジオンが、シャアを模してつくり
あげた強化人間(人工的なニュータイプ)であった。ミネバは「私のバイオリンを
ほめてくれたシャアはあなたのような空っぽの人間ではなかった」と言っている。

そして、興味深いのが器であるはずのフル・フロンタルにシャアの残留思念が
入り込んだという表現をしている点である。サイコフレームのなせる技なのかどうかは
わからないが、地球圏に漂うシャアの意志がフル・フロンタルに憑依したことで、
もはや偽物ではなくシャア・アズナブルそのものになったと主張するシーンがある。

過去の記憶も含めて一体化しているのか、ア・バオアクーにてアムロ・レイと対峙した
シャア: 「わかるか?ここに誘い込んだ訳を」
アムロ: 「ニュータイプでも体を使うことは普通の人と同じだと思ったからだ」
シャア: 「そう、体を使う技はニュータイプといえども訓練をしなければ」
アムロ: 「そんな理屈!」
このシーンを、バナージ・リンクスと繰り広げているあたりは1st世代にぐっとくる。

シャアの意志、それを育んだジオン・ズム・ダイクンの意志が、残留思念として
語られるまでに強いものであったといえよう。

翻ってクラウド戦役はどうか。今のところ重力に魂を惹かれたオンプレミス陣営、
その延長のプライベートクラウド陣営がビジネス面においては有意な状態にある。
今後、AmazonやGoogleに遅れをとりはしたが、マイクロソフトが本格参戦することで、
本来目指す姿の一面であるパブリッククラウドの利用が促進されることになろう。

表面上激しい戦いになることが予想される。たとえこの混乱の中で消えてゆく
人や会社が出てきたとしても、その意志がゆがむことなく他の誰かに受け継がれ、
世の中が正しい方向に導かれることを期待したい。そのための条件は、我が信じる
理念が命を、というと大げさだが、少なくともここ数年のキャリアを賭するに値するもので
あるということだ。かくいう私も、Ray Ozzieを信じてマイクロソフトに賭けてみたのである。

そして、私は今のところまだ戦乱の原動力となっている「ラプラスの箱」的な存在を
見いだすところにまでは至っていないが、きっと何かがあるはずだ。
その本質を見極め、正しく運用してゆきたい。

ともかく、今日はガンダムエースの発売日。行きの電車の中で流し読みをしてしまったが
土日にゆっくり楽しみたい。

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