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Beyond ITIL :10年先のシステム運用はこうなる、リアクティブからプロアクティブでは足りない、プレディクティブへの道

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今やシステム運用の世界では受動的(リアクティブ)な運用は過去のものとなり、積極的(プロアクティブ) な取り組みが随所でなされるようになっています。

業務部門から依頼のあった作業だけをこなしている情報システム部は10年前なら珍しくありませんでしたが、ここ最近は経営層 (CxO層)から自発的に業務に貢献するシステム運用を実現するよう要求されている現場が多くを占めているかと思います。

この10年間で「リアクティブ」から「プロアクティブ」な組織に変化することが求められているというわけです。そして、 この変化を下支えする参考書としてITIL(バージョン2)が利用されてきました。

しかし、これがゴールだと思うのは早計です。この先にさらに進化した姿があることを認識して下さい。

キーワードは「予見的(プレディクティブ)」です。

プレディクティブ・オペレーションで考えることは、現在のシステム運用対象機器と業務の紐付けを踏まえて、 ITサービスや業務そのものへの影響度合を可視化することです。ITサービスレベルでのヘルスチェックを定常的に行い、 プログラムやアプリケーションレベルの変化が業務にどこまで影響するかを予見します。

ITILv3(バージョン3)でビジネスサービスマネジメント(BSM)と呼ばれている部分にあたる考え方です。

Step1 リアクティブ
Step2 プロアクティブ
Step3 プレディクティブ

この3ステップは情報システム部門のロードマップの根底に置くことが望ましい考え方だと思います。とりわけ、 ビジョンの不明瞭さを指摘されることが多い情報システム部門のご担当の方は参考にしてみて下さい。

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